Oracle® ILOM 構成および保守用管理者ガイドファームウェア Release 3.2.x

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更新: 2015 年 10 月
 
 

x86 ホストサーバーの次回のブートデバイスの設定

Oracle ILOM には、システム管理者がホストサーバーの次回のブートデバイスを設定するために使用できる一連の x86 サーバープロパティーが用意されています。ただし、Oracle ILOM でのこれらの構成可能なブートデバイスプロパティーは、x86 サーバーの次回の電源投入時にのみ適用されます。


注 - システムの電源が投入され、Oracle ILOM のユーザー指定のブートデバイスをブートしたあと、システムはシステム BIOS ユーティリティーで設定されたブートデバイスプロパティーに戻ります。

システム管理者は、Oracle ILOM の CLI または Web インタフェースから x86 サーバーの次回のブートデバイスに関するプロパティーを設定できます。x86 システムの次回のブートデバイスプロパティーを Oracle ILOM で使用することに関する詳細は、次の表を参照してください。


注 - BIOS ユーティリティーを使用してブート順序内のデバイスを移動する方法や、ブート順序を永続的に変更する方法に関する詳細は、x86 サーバー管理ガイドの BIOS セクションで、ブートデバイスの選択を参照してください。Oracle Hardware Management Pack (HMP) ソフトウェアを使用してブート順序内のデバイスを移動する方法や、ブート順序を永続的に変更する方法に関する詳細は、『Oracle Server CLI ツールユーザーズガイド』の biosconfig セクションを参照してください。
表 69  x86 管理対象サーバーの次回のブートデバイスプロパティーの設定
ユーザーインタフェースの構成可能なターゲットとユーザーの役割:
  • SP CLI: /HOST/boot_device=

  • SP Web:「Host Management」 > 「Host Control」 > 「Next Boot Device」

  • ユーザーの役割: Reset and Host Control (r) の役割

要件:
  • Web インタフェースの次回のブートデバイスオプションを適用するには、「Save」をクリックする必要があります。

プロパティー値
説明
Default (Use BIOS Settings)
(boot_device=default)
x86 システムが、システム BIOS のブート順序で現在設定されている最初のデバイスからブートされるようにするには、「Default」の BIOS プロパティーを設定します。
CLI 構文:
シングルサーバー:
set /HOST/boot_device=default
マルチドメインサーバー:
set /Servers/PDomains/PDomain_n/HOST/boot_device=default
PXE
(boot_device=pxe)
次回のホストブート時にシステム BIOS のブート順序を一時的に省略し、PXE ブート仕様を使用してネットワーク経由で x86 システムをブートするには、「PXE」プロパティーを設定します。
CLI 構文:
シングルサーバー:
set /HOST/boot_device=pxe
マルチドメインサーバー:
set /Servers/PDomains/PDomain_n/HOST/boot_device=pxe
Disk
(boot_device=disk)
次回のホストブート時にシステム BIOS のブート順序を一時的に省略し、BIOS ユーティリティーのブート順序によって決定される最初のディスクデバイスをブートするには、「Disk」プロパティーを設定します。

注 - 「Disk」プロパティーは、固定ハードディスクドライブ (HDD) またはリムーバブル HDD (USB フラッシュデバイスなど) からブートするために使用します。

CLI 構文:
シングルサーバー:
set /HOST/boot_device=disk
マルチドメインサーバー:
set /Servers/PDomains/PDomain_n/HOST/boot_device=disk
Diagnostic
(boot_device=diagnostic)
次回のホストブート時にシステム BIOS のブート順序を一時的に省略し、診断パーティション (構成されている場合) からシステムをブートするには、「Diagnostic」プロパティーを設定します。
CLI 構文:
シングルサーバー:
set /HOST/boot_device=diagnostic
マルチドメインサーバー:
set /Servers/PDomains/PDomain_n/HOST/boot_device=diagnostic
CDROM
(boot_device=cdrom)
次回のホストブート時にシステム BIOS のブート順序を一時的に省略し、接続されている CD-ROM または DVD デバイスからシステムをブートするには、「CDROM」プロパティーを設定します。
CLI 構文:
シングルサーバー:
set /HOST/boot_device=cdrom
マルチドメインサーバー:
set /Servers/PDomains/PDomain_n/HOST/boot_device=cdrom
Floppy
(boot_device=floppy)
次回のホストブート時にシステム BIOS のブート順序の設定を一時的に省略し、接続されているフロッピーデバイスからブートするには、「Floppy」プロパティーを設定します。
CLI 構文:
シングルサーバー:
set /HOST/boot_device=floppy
マルチドメインサーバー:
set /Servers/PDomains/PDomain_n/HOST/boot_device=floppy
BIOS
(boot_device=bios)
次回のホストブート時に BIOS のブート順序を一時的に省略し、システムを BIOS ユーティリティーの設定メニューにブートするには、「BIOS」プロパティーを設定します。
CLI 構文:
シングルサーバー:
set /HOST/boot_device=bios
マルチドメインサーバー:
set /Servers/PDomains/PDomain_n/HOST/boot_device=bios

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