始める前に
サイドバンド管理は、ほとんどの Oracle サーバーでサポートされています。ただし、サーバーがサイドバンド管理をサポートするかどうかを確認するには、サーバー管理ガイドまたは製品のリリースノートを参照してください。
Oracle ILOM のもっとも信頼性が高くセキュアな環境を維持するために、サーバー上のサイドバンド管理ポートは常に、内部の信頼できるネットワークや専用のセキュアな管理またはプライベートネットワークに接続している必要があります。
Oracle ILOM の SP の「Management Port」プロパティーは、Oracle ILOM の CLI および Web インタフェースから構成できます。また、x86 サーバーの場合は、BIOS 設定ユーティリティーから構成できます。
Oracle ILOM から「Management Port」プロパティーを変更する場合は、次の要件が適用されます。
Oracle ILOM への管理接続をあらかじめ確立しておくようにしてください。手順については、次のいずれかを参照してください。
Oracle ILOM にログインしておいてください。手順については、Logging In to Oracle ILOM Server SP or CMMを参照してください。
Oracle ILOM で「Management Port」プロパティーを変更するには、デフォルトの root アカウントまたは Admin (a) 役割権限を持つユーザーアカウントが必要です。
Oracle ILOM へのサイドバンド管理接続を構成するには、次の手順に従います。
手順については、サーバーまたはブレードシステムのインストールガイドの配線のセクションを参照してください。
「Management Port」リストボックスで、アクティブな物理データポート名 (NET0、NET1、NET2、または NET3) を選択して、「Save」をクリックします。
set /SP/network pendingmanagementport=/SYS/MB/NETn commitpending=true
ここでは:
n は、サーバー上のアクティブな物理データポート番号 (0、1、2、または 3) です。
「LAN Configuration」メニューで、「Management Port」設定にアクティブな物理データポート名 (NET0、NET1、NET2、または NET3) を設定し、「Commit」をクリックして、変更を反映します。
このセクションでは、Oracle ILOM に対してサイドバンド管理接続を使用する場合に考慮するべき一般的なネットワーク接続の問題を示します。
サーバー SP とホストオペレーティングシステム間のチップ内接続が、オンボードのホストギガビット Ethernet コントローラではサポートされないことがあります。この状況が発生した場合は、転送元ターゲットと転送先ターゲット間のトラフィックの転送で、L2 ブリッジング/スイッチングの代わりに別のポートまたは経路を使用します。
サーバーホストの電源を入れ直すと、サイドバンド管理用に構成されている、サーバーのギガビット Ethernet ポート (NET 0、1、2、3) で、ネットワーク接続が短時間中断することがあります。この状況が発生した場合は、隣接するスイッチ/ブリッジのポートをホストポートとして構成します。
サーバー上の Ethernet データポートがスイッチポートとして構成されていて、Spanning Tree Protocol (STP) に参加している場合、スパニングツリーの再計算のため、機能停止が長引くことがあります。