Oracle® ILOM 構成および保守用管理者ガイドファームウェア Release 3.2.x

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更新: 2015 年 10 月
 
 

警告通知の構成プロパティー

Oracle ILOM では、警告通知ごとに、alert typealert destinationalert level の 3 つのプロパティーが設定されている必要があります。どの警告の種類が構成されるかに応じて、ほかのプロパティーをオプションで構成できます。

警告通知の構成プロパティーの詳細は、次の表を参照してください。

表 82  警告通知の構成プロパティー
プロパティー
要件
説明
Alert Type
必須
「Alert Type」プロパティーは、Oracle ILOM が警告メッセージを作成して送信する際に使用するメッセージの形式と配信方法を指定します。
選択できる警告の種類は次のとおりです。
  • IPMI PET 警告必須プロパティーは、警告の宛先 IP アドレスと警告レベルです。指定した警告の宛先は、それぞれ IPMI PET メッセージの受信をサポートしている必要があります。

  • SNMP Trap Alerts – 必須プロパティーには、警告の宛先 IP アドレス、警告の宛先ポート番号、および警告レベルが含まれます。指定された各宛先が SNMP トラップメッセージの受信をサポートしている必要があります。

  • Email Alerts必須プロパティーには、宛先の電子メールアドレスと警告レベルが含まれます。電子メール警告を有効にする前に、Oracle ILOM で SMTP 電子メールサーバーのプロパティーを構成する必要があります。

関連情報:
Alert Destination
必須
「Alert Destination」プロパティーは、警告メッセージをどこに送信するかを指定します。IPMI PET および SNMP 警告では、IP アドレスの宛先を構成する必要があります。電子メール警告では、電子メールアドレスの宛先を構成する必要があります。
Alert Destination Port
省略可能
TCP/UDP 宛先ポートは、SNMP 警告の構成にのみ適用されます。
Oracle ILOM は、標準の TCP/UDP 宛先ポート番号を自動的に選択します。システム管理者は、標準のポート番号 (162) を受け入れるか、手動で TCP/UDP ポート番号を指定するかを必要に応じて選択できます。
Alert Level
必須
すべての警告通知の構成で、警告レベルを設定する必要があります。
警告レベルによって、警告通知の送信が有効になります。さらに、IPMI PET 警告および電子メール警告では、警告レベルは、警告の受信者が受信することにもっとも関心のある警告メッセージのみを受信できるようにするフィルタメカニズムとして機能します。
Oracle ILOM には次の警告レベルがあり、もっとも低いレベルの警告は「Minor」です。
  • Minor – 情報イベントのほか、メジャーおよびクリティカルイベントに関する警告を生成します。

  • Major – すべての非クリティカル、回復不可能、およびクリティカルイベントに関する警告を生成します。

  • Critical – すべてのクリティカルおよび回復不可能イベントに関する警告を生成します。

  • Down – このレベルは、上限および下限の回復不可能イベントに関する警告のみを生成します。

  • Disable – 警告構成を無効にします。Oracle ILOM は警告メッセージを生成しません。

重要: Oracle ILOM は、すべての IPMI PET 警告構成および電子メール警告構成の警告レベルフィルタリングをサポートしています。Oracle ILOM は、SNMP 警告構成の警告レベルフィルタリングをサポートしていません。ただし、Oracle ILOM で SNMP 警告を生成できるようにするには、「Minor」、「Major」、「Critical」、「Down」のいずれかの警告レベルを指定する必要があります。
Email Custom Sender
電子メール警告で省略可能
システム管理者は、電子メール警告の構成でのみ、このプロパティーを必要に応じて構成できます。
email_custom_sender プロパティーを使用すると、<IPADDRESS> または <HOSTNAME> のいずれかの文字列を使用して、SMTP カスタマ送信者アドレスをオーバーライドできます。
例: alert@<IPADDRESS>。
Email Message Prefix
電子メール警告で省略可能
システム管理者は、電子メール警告の構成でのみ、このプロパティーを必要に応じて構成できます。
「Email Message Prefix」プロパティーを使用すると、Oracle ILOM でユーザーが指定した情報をメッセージ本文に付加できます。
Event Class Filter
電子メール警告で省略可能
システム管理者は、電子メール警告の構成でのみ、このプロパティーを必要に応じて構成できます。
「Event Class Filter」プロパティーを使用すると、Oracle ILOM で選択したイベントクラスを除くすべての情報を除外できます。フィルタをクリアし、すべてのクラスに関する情報を送信するには、空の二重引用符 ("") を入力します。
Event Type Filter
電子メール警告で省略可能
システム管理者は、電子メール警告の構成でのみ、このプロパティーを必要に応じて構成できます。
「Event Type Filter」プロパティーを使用すると、Oracle ILOM で選択したイベントの種類を除くすべての情報を除外できます。フィルタをクリアし、すべてのイベントの種類に関する情報を送信するには、空の二重引用符 ("") を入力します。
SNMP Version
SNMP 警告で省略可能
システム管理者は、「SNMP Version」プロパティーを使用して、送信される SNMP トラップのバージョンを指定できます。サポートされている SNMP バージョンは 1、2c、および 3 です。
SNMP Community Name
または
User Name
SNMP 警告で省略可能
システム管理者は、オプションで SNMPv1 または 2c コミュニティー文字列、あるいは SNMPv3 ユーザー名を指定できます。

注 - SNMPv3 ユーザー名が構成されている場合は、Oracle ILOM で SNMPv3 ユーザー名を構成する必要があります。SNMP ユーザー名が構成されていない場合は、警告が配信に対して認証されません。