ブレードシャーシコンポーネントのファームウェアイメージを更新する
Oracle ILOM CMM には、次のアップグレード可能なブレードシャーシコンポーネントのファームウェア更新を管理するための一元化されたユーザーインタフェースが用意されています。
ストレージブレードサーバー
CPU ブレードサーバー
SP を含む NEM
システム管理者は、CMM の Web インタフェースまたは CLI を使用して、シャーシコンポーネントのファームウェアバージョンを表示したり、シャーシコンポーネントのファームウェア更新を開始したりすることを選択できます。
次の手順では、Web インタフェースの「Firmware Update」ページおよびファームウェア更新をロードするための CLI シャーシコンポーネントターゲットを使用してシャーシコンポーネントのファームウェアイメージを更新するプロセスについて説明します。
始める前に
ファームウェア更新プロセスを開始し、更新プロセスが正常に完了したことを確認するには、これらの手順に従います。
- サーバー SP または CMM イメージのファームウェア更新プロセスを開始するには、次のいずれかの Oracle ILOM インタフェース手順を実行します。
|
|
Web |
CMM の Web インタフェースで、「Firmware」をクリックします。
表内で、ファームウェアをアップグレードするシャーシコンポーネントの横のラジオボタンをクリックし、「Actions」リストボックスの「Firmware Update」オプションをクリックします。
「Firmware Upgrade」ページにファームウェアイメージをアップロードするためのプロパティーが表示されます。
「Firmware Upgrade」ページで、次のいずれかの操作を実行します:
「Browse」をクリックしてアップロードするファームウェアイメージを指定し、「Upload」ボタンをクリックします。
または
ファームウェアイメージをアップロードする URL を入力し、「Upload」ボタンをクリックします。
Oracle ILOM によってファームウェアイメージが検証され、シャーシコンポーネントに応じて Oracle ILOM で、ファームウェア更新プロセスを開始するためのボタンが表示されるか、または CPU ブレードサーバー SP の構成オプションの選択肢が表示されます。
CPU ブレードサーバー SP のファームウェアを更新する場合は手順 4 に進み、それ以外の場合は手順 5 に進みます。
(CPU ブレードの更新のみ)「Firmware Verification」ページで、CPU ブレードサーバーで使用できる適用可能なオプションを有効にします。
Preserve Configuration – 既存の Oracle ILOM ファームウェア設定を保存し、ファームウェア更新の完了後に復元するには、このオプションを有効にします。このオプションの詳細は、Preserve Oracle ILOM Configuration を参照してください。
Preserve BIOS Configuration (x86 サーバー SP のみ) - 既存の BIOS 構成を保存し、更新プロセスの完了後に復元するには、このオプションを有効にします。このオプションは、一部の x86 サーバーではサポートされていません。そのため、このオプションが表示されない場合、Oracle ILOM はアップグレードプロセスの完了後にデフォルトの BIOS 設定を復元します。
Delay BIOS Upgrade (x86 サーバー SP のみ) – システムの次回の電源再投入後まで x86 BIOS のアップグレードを延期するには、このオプションを有効にします。
「Start」をクリックして更新プロセスを開始します。
一連のプロンプトで「OK」をクリックし、「Update Status」ページが表示されるまで処理を続行します。
「Update Status」が 100% に達すると、システムがリブートするか、システムの電源が切断されます。
システムの電源が切断された場合は、使用しているシステムに付属するドキュメントを参照して、システムコンポーネントの電源を投入する手順を確認してください。
サーバー SP または CMM で正しいファームウェアバージョンが実行されていることを確認するには、この手順のStep 2 を参照してください。
注 -
(x86 サーバー SP のみ) サーバーに保留中の BIOS アップグレードがある場合は、電源のリセットが完了するまでの時間が長くなる可能性があります。BIOS ファームウェアをアップグレードするためにはサーバーの電源を切って再投入することが必要であり、これは予期された動作です。アップグレードに FPGA 更新が含まれている場合は、そのプロセスが完了するまでに 26 分もかかることがあります。
|
CLI |
次のように、ブレードまたは NEM のファームウェアのターゲットに移動します。
cd /System/Firmware/Other_Firmware/Firmware_#
ここで、Firmware_# は特定のブレードサーバーまたは NEM に割り当てられた番号です。
CLI を使用して Oracle ILOM ファームウェアイメージをロードするには、load -source コマンドの後ろにインストールするファームウェアイメージの場所を示すパスを指定して実行します。
例:
load -source protocol://username:password@server_ip/<path_to_image>/<image.pkg>
ここで、protocol には、http、https、ftp、tftp、sftp、scp を指定できます。
イメージをロードするかどうかを確認するメッセージが表示されます。
y と入力してイメージファイルをロードします。
CPU ブレードのファームウェア更新の場合は手順 4 に進み、それ以外 (ストレージブレードまたは NEM のファームウェア更新) の場合は手順 5 に進みます。
(CPU ブレードの更新のみ) y と入力して適用可能な更新オプション (SP 構成の保持、x86 BIOS 設定の保持、x86 BIOS 更新の遅延など) を有効にします
注 – 一部の x86 サーバー SP では、BIOS 構成設定を保持するオプションはサポートされていません。x86 BIOS オプションが表示されない場合、Oracle ILOM は自動的にデフォルトの BIOS 設定を保持します。
SP 構成の保持の詳細は、Preserve Oracle ILOM Configuration を参照してください。
ファームウェアプロセスが完了すると、Oracle ILOM によってステータスメッセージが表示されます。シャーシコンポーネントがリブートするか、シャーシコンポーネントの電源が切断され、新しいファームウェアイメージが適用されます。
システムの電源が切断された場合は、使用しているシステムに付属するドキュメントを参照して、システムコンポーネントの電源を投入する手順を確認してください。
正しいシャーシコンポーネントのファームウェアバージョンがインストールされていることを確認するには、この手順のStep 2 を参照してください。
注 -
(x86 サーバー SP のみ) サーバーに保留中の BIOS アップグレードがある場合は、電源のリセットが完了するまでの時間が長くなる可能性があります。BIOS ファームウェアをアップグレードするためにはサーバーの電源を切って再投入することが必要であり、これは予期された動作です。アップグレードに FPGA 更新が含まれている場合は、そのプロセスが完了するまでに 26 分もかかることがあります。
|
|
- 更新されたファームウェアバージョンがインストールされていることを確認するには、次のいずれかを実行します。
- Web:
Oracle ILOM CMM にログインし、「System Information」>「Firmware」の順にクリックして、アップグレード可能なシャーシコンポーネントのそれぞれにインストールされているファームウェアバージョンを表示します。
注 - ファームウェア更新のあとで Oracle ILOM Web インタフェースが適切にリフレッシュされない場合があります。Oracle ILOM の Web ページで情報が欠落している場合やエラーメッセージが表示される場合は、以前のバージョンのキャッシュされているページが表示されている可能性があります。ブラウザのキャッシュをクリアーし、ブラウザをリフレッシュしてから続行してください。
- CLI:
次を入力します。show /System/Firmware/Other_Firmware/Firmware_n