Oracle® ILOM 構成および保守用管理者ガイドファームウェア Release 3.2.x

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更新: 2015 年 10 月
 
 

Oracle ILOM リモートシステムコンソールプラスを使用するための要件

Oracle ILOM リモートシステムコンソールプラスをはじめて使用する前に、次の要件が満たされている必要があります。

表 62  Oracle ILOM リモートシステムコンソールプラスを使用するための要件
設定要件
説明
ファームウェア
Oracle ILOM リモートシステムコンソールプラスは、Oracle ILOM 3.2.1 以降を標準装備した Oracle サーバーで使用できます。
KVMS の設定
キーボード、マウス、およびビデオリダイレクション動作に関する SP ローカルクライアントのプロパティーを構成します。
KVMS のデフォルト:
KVMS State: Enabled、Mouse Mode: Absolute、Lock Mode: Disabled
関連情報:

注 - 「Absolute」マウスモードは、「Absolute」モードに対するマウスドライバのサポートが含まれていない Linux ベースのオペレーティングシステムを除く、すべてのホストサーバーオペレーティングシステムに推奨されます。この場合、ドライバのサポートがない Linux ベースのシステムでは、「Relative」マウスモードを構成するようにしてください。Oracle ILOM ファームウェアバージョン 3.2.2 の時点では、Oracle ILOM の「Mouse Mode」プロパティーを構成できます。

「Relative」マウスモードを使用した Oracle Solaris 11 および Linux オペレーティングシステム用のハードウェアマウスポインタ設定
「Relative」マウスモードが使用されているときのマウスポインタの制御を向上させるには、次の手順に従って、「Acceleration」、「Sensitivity」、および「Threshold」に関するデフォルトのハードウェアマウス設定を変更するようにしてください。
手順 1: マウスの制御を向上させる: (Oracle Solaris および Linux OS)
  1. ホストサーバーへのリダイレクションセッションを起動します。

    詳細は、Launching and Using the Oracle ILOM Remote System Console Plusを参照してください。

  2. ホストサーバーデスクトップにログインし、端末ウィンドウを起動します。

  3. 端末ウィンドウで、「xset m 1 1」と入力し、Enter キーを押します。

  4. Oracle ILOM リモートシステムコンソールプラスのリダイレクションウィンドウで「Mouse Sync」をクリックします。

手順 2: マウス設定を永続的にする: (Oracle Solaris および Linux OS)
  1. ホスト OS システム上で、「System」>「Preferences」>「Mouse」の順にクリックします。

  2. 「Mouse」ダイアログボックスの「General」タブで、「Acceleration」にもっとも遅いパラメータを、「Sensitivity」にもっとも低いパラメータを、「Threshold」にもっとも小さいパラメータを設定します。

関連情報:
「Relative」マウスモードを使用した Windows オペレーティングシステム用のハードウェアマウスポインタ設定
Windows ベースのオペレーティングシステムで「Relative」マウスモードが使用されているときのマウスポインタの制御を向上させるには、次の手順に従って、「ポインターの精度を高める」のマウスハードウェアオプションを無効にします。
  1. 「スタート」>「コントロールパネル」>「マウス」の順にクリックします。

  2. 「マウスのプロパティ」ダイアログで、「ポインター オプション」タブをクリックします。

  3. 「ポインターオプション」タブで、「ポインターの精度を高める」のオプションを無効にして、「OK」をクリックします。

Java Runtime Environment
ローカルクライアントシステムに Java Runtime Environment (1.6 以降) がインストールされている必要があります。最新の Java Runtime Environment をダウンロードするには、http://java.com にアクセスしてください。

注 -  サーバー上で Java 7 以前が実行されている場合、Oracle ILOM リモートシステムコンソールプラスでは TLSv1.1 または TLSv1.2 がサポートされません。SP 上で TLSv1.1 または 1.2 が必要な場合は、Java 8 をインストールしてください。そうでない場合、Java 7 以前を実行しているときは TLSv1.0 のみを有効にしてください。

必要な JDK
  • IPv4 ネットワークでは、32 ビットまたは 64 ビット JDK が必要です。

  • IPv6 ネットワークでは、32 ビットまたは 64 ビット JDK170b36 以降が必要です。

ユーザーロールとホストサーバーのユーザー資格
  • Oracle ILOM で KVMS サービスの「State」を変更するには、Admin (a) ロールが必要です。

  • Oracle ILOM で KVMS のプロパティー (サービスの「State」プロパティーを除く) を変更したり、Oracle ILOM リモートシステムコンソールプラスを起動したりするには、Console (c) の役割が必要です。

  • リダイレクトされたホストサーバーオペレーティングシステムデスクトップにアクセスするには、ホストサーバーユーザー資格が必要です。

Web ブラウザのサポート
サポートされている Web ブラウザの一覧については、Supported Web Browsers for Oracle ILOMを参照してください。
ビデオリダイレクションとシリアルリダイレクションの使用
Oracle ILOM リモートシステムコンソールプラスを起動するとき、ユーザーは、次のいずれかのリダイレクション方法を使用してリモート KVMS セッションを起動できます。
  • シリアルリダイレクション (Oracle SPARC サーバーのみ) – このオプションは、Oracle SPARC サーバー SP でのみ使用できます。これが有効になっていると、シリアル行リダイレクションオプションは、プライマリユーザー用のフルコントロールテキストベースコンソールセッションと、現在サーバー SP にサインインしているその他のすべてのシリアル行ユーザー用の表示専用テキストベースコンソールセッションをサポートします。

  • ビデオリダイレクション – このオプションは、Oracle x86 サーバー SP および SPARC サーバー SP で使用できます。これが有効になっていると、ビデオリダイレクションオプションは、サーバー SP ごとにプライマリユーザー用のフルコントロール GUI コンソールセッションと、サインインしているその他のユーザー用の表示専用 GUI コンソールセッションをサポートします。

リダイレクションセッションの最大数
  • シリアル行リダイレクションセッションの最大数 – Oracle ILOM の「Redirection」ページから SP ごとに最大で 1 つのシリアル行リダイレクションセッションを起動できます。

  • ビデオリダイレクション – デフォルトでは、Oracle ILOM の「Redirection」ページから SP ごとに最大 4 つのビデオリダイレクションセッションを起動できます。ただし、ビデオセッション中に SP 上のサインインしているほかのビデオセッションユーザーに機密データが表示されないようにするために、「Maximum Client Session Count」プロパティーを 1 に設定できます。SP から起動されるビデオセッションの最大数を変更する方法については、Modify KVMS Maximum Client Session Count (Optional)を参照してください。

必要な TCP/IP 通信ポート
Oracle ILOM リモートシステムコンソールプラスは、デフォルトでは次の TCP/IP 通信ポートを使用します。
  • ポート: 5120 (SSL で暗号化されていないストレージメディアリダイレクション用)

  • ポート: 5555 (SSL で暗号化されたストレージメディア、ビデオ、およびユーザー認証リダイレクション用)

デフォルトのネットワークポートの完全なリストについては、Default Network Ports Used by Oracle ILOMを参照してください。
キーボードのサポート
International Keyboard Supportを参照してください。