Oracle® ILOM 構成および保守用管理者ガイドファームウェア Release 3.2.x

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更新: 2015 年 10 月
 
 

SPARC ホスト状態収集の設定

Oracle ILOM には、システム管理者が、致命的なエラーが発生した場合に収集されるデータの種類を制御するために使用できるホスト状態収集プロパティーが用意されています。収集されたデータは Oracle ILOM に格納され、サービススナップショットが Oracle ILOM から作成されるときに取得できます。ホスト状態収集プロパティーは、Oracle ILOM の CLI または Web インタフェースから構成できます。構成可能なホスト状態収集プロパティー値の詳細は、次の表を参照してください。

表 78  SPARC サーバーのホスト状態収集プロパティー
ユーザーインタフェースの構成可能なターゲットとユーザーの役割:
  • SP CLI: /Host/ (または、/Servers/PDomains/PDomain_n/Host)

  • Web:「Host Management」 > 「Host Control」

  • ユーザー役割: Admin (a) の役割 (状態収集プロパティーを変更するために必要)

プロパティー
デフォルト値
説明
State Capture on Error
(state_capture_on_error=)
enabled
enabled |disabled
「State Capture on Error」プロパティーは、ホスト SPARC サーバー上で致命的なエラーが検出されたときに Oracle ILOM がホスト状態データを収集するかどうかを制御します。
「State Capture on Error」の CLI 構文:
SPARC シングルサーバー SP の場合は、次のように入力します。
set /HOST state_capture_on_error=enabled|disabled
SPARC マルチドメインサーバー SP の場合は、次のように入力します。
set /Servers/PDomains/PDomains_n/HOST state_capture_on_error=enabled|disabled
State Capture Mode
(state_capture_mode=)
default
redstate_scandump| fatal_scandump| default
「State Capture Mode」プロパティーは、エラー発生時に収集されるデータの種類を決定します。
  • default - エラー発生時に、エラー登録データだけが収集され、Oracle ILOM に保存されます。

  • fatal Scandump - Fatal Reset エラー発生時に、エラー登録データおよび scandump データが収集されて Oracle ILOM に保存されます。その他すべてのエラーでは、エラー登録データだけが記録されます。

  • redstate Scandump - Red State 例外の発生時に、エラー登録データおよび scandump データが収集されて Oracle ILOM に保存されます。その他すべてのエラーでは、エラー登録データだけが記録されます。

「State Capture Mode」の CLI 構文:
SPARC シングルサーバー SP の場合は、次のように入力します。
set /HOST state_capture_mode=fatal_scandump|default|redstate_scandump
SPARC マルチドメインサーバー SP の場合は、次のように入力します。
set /Servers/PDomains/PDomains_n/HOST state_capture_mode=fatal_scandump|default|redstate_scandump
State Capture Status
(state_capture_status)
read-only
「State Capture Status」プロパティーは、現在のホスト収集状態を表示します。示す可能性があるステータス状態を、次に示します。
  • Enabled = 「State Capture on Error」機能が有効です。

  • Disabled = 「State Capture on Error」機能が無効です。

  • Debug = 「State Capture on Error」デバッグ機能が有効です。

    Note: デバッグ機能は、Oracle ILOM CLI 内だけで設定でき、ホストの致命的エラーの発生時に追加診断の実行に使用できます。生成される出力は Oracle ILOM に保存され、サービススナップショットの一部として使用できます。

  • fatal-in-progress = ホストで致命的エラーが発生し、現在の状態を収集中です

  • debug-fatal-in-progress = ホストで致命的なエラーが検出され、デバッグスクリプトが実行されています。このステータスは、Oracle ILOM CLI でデバッグ機能が有効になっている場合にのみ表示されます。

  • None = ホストの電源が切断されている場合は、使用可能なステータスがありません。

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