Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM) リモートシステムコンソールプラスは、Oracle ILOM ファームウェア 3.2.1 以降が標準装備されている新しくリリースされたすべての Oracle システムで使用できます。Oracle ILOM リモートシステムコンソールプラスには、システム管理者がホストサーバーシステムのキーボード、ビデオ、マウス、およびストレージデバイスをリモートでリダイレクトするために使用できる、テキストベースのシリアルコンソールとグラフィックベースのビデオコンソールの両方が含まれています。
Oracle ILOM リモートシステムコンソールプラスは、次のシリアルおよびビデオリダイレクションオプションをサポートしています。
シリアル行リダイレクションセッション (Oracle SPARC サーバーのみ) – シリアル行リダイレクションオプションは、サーバー SP ごとにプライマリユーザー用の 1 つのフルコントロールテキストベースコンソールセッションと、サインインしているその他のすべてのユーザー用の 1 つまたは複数の表示専用テキストベースコンソールセッションをサポートします。
シリアル行リダイレクションセッションの最大数
Oracle ILOM の「Redirection」Web ページから最大で 1 つのフルコントロールシリアル行リダイレクションセッションを起動できます。Oracle ILOM CLI (start /HOST/Console) から追加のテキストベースコンソールセッションを起動できます。
ビデオリダイレクションセッション (Oracle x86 および SPARC サーバー) – ビデオリダイレクションオプションは、サーバー SP ごとにプライマリユーザー用の 1 つのフルコントロールグラフィックコンソールセッションと、サインインしているその他のすべてのユーザー用の 1 つまたは複数の表示専用グラフィックコンソールセッションをサポートします。
ビデオリダイレクションセッションの最大数
デフォルトでは、Oracle ILOM の「Remote System Control」>「Redirection」Web ページから最大 4 つのビデオリダイレクションセッションを起動できます。さらに、ファームウェアリリース 3.2.4 の時点では、KVMS の「Maximum Client Session Count」プロパティーを構成できます。そのプロパティーは、ビデオリダイレクションセッションを表示できるユーザーの数を制限するために使用します。「Maximum Client Session Count」プロパティーを変更するには、Modify KVMS Maximum Client Session Count (Optional)を参照してください。
リモートシステムコンソールセッションに付与されるリダイレクション権限
フルコントロールリダイレクション権限は、ビデオまたはシリアル行プライマリユーザーに対して自動的に有効になります。プライマリユーザーとは、ホストサーバーへのリダイレクションセッションを最初に起動したユーザーのことです。
表示専用のリダイレクション権限は、プライマリユーザーがリダイレクションセッションを開始したあとにホストサーバーへのリダイレクションセッションを確立したユーザーに対して自動的に有効になります。
プライマリユーザーは、ビデオまたはシリアルセッションウィンドウを終了するか、またはビデオセッションウィンドウの「KVMS」メニューで「Relinquish Full-Control」を選択することによって、リダイレクションセッションのフルコントロールを放棄できます。表示専用ユーザーは、セッションウィンドウを終了して再起動するか、またはビデオセッションウィンドウの「KVMS」メニューから「Take Full-Control」を選択することによって、放棄されたフルコントロールリダイレクションセッションのフルコントロールを取得できます。
Oracle ILOM リモートシステムコンソールプラスクライアントを使用するための詳細は、次のトピックを参照してください。
Set a Lock Mode to Secure the Host Server Desktop (Optional)
Launching and Using the Oracle ILOM Remote System Console Plus
Remote System Console Plus Menu Options, Usage Considerations, and Supported Keyboards