Oracle ILOM のバックアップ XML ファイルを復元する
システム管理者は、復元操作を実行することで、リモートシステムから XML ファイルを取得し、その内容を解析して、バックアップされた構成データで SP (または CMM) を更新できます。復元操作を開始すると、復元しているサーバー SP または CMM に対するすべての Oracle ILOM クライアントセッションが一時的に停止します。復元操作が完了すると、停止したセッションは正常な状態に戻ります。通常、復元操作の完了には 2 - 3 分かかります。
始める前に
Oracle ILOM で構成の復元操作を実行するには、Administrator (administrator) プロファイル役割を使用するか、または Admin (a)、User Management (u)、Console (c)、Reset and Host Control (r)、および Read Only (o) ユーザー役割が割り当てられている必要があります。
詳細は、User Role Determines the Backup or Restore Configuration Settings を参照してください。
Oracle ILOM ファームウェア 3.2.1 以降のバージョンから取得されたバックアップファイル内の機密性のあるデータを、Oracle ILOM 3.2.1 より前のファームウェアを実行する Oracle システムに復元することはできません。
次の Oracle ILOM 構成復元手順では、SP および CMM 用の Web と CLI の両方の手順を示します。
- バックアップされた Oracle ILOM 構成 XML ファイルを復元するには、次に示すいずれかの Oracle ILOM ユーザーインタフェースの手順を実行します。
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Web |
「ILOM Administration」>「Configuration Management」>「Backup/Restore」の順にクリックします。
「Operations」ボックスの「Restore」をクリックします。
「Transfer Method」ボックスをクリックし、Oracle ILOM 構成ファイルの転送方法を指定します。
各ファイル転送方法のプロパティーについては、表 14を参照してください。
バックアップ構成ファイルがパスフレーズで暗号化されている場合は、「Passphrase」テキストボックスにパスフレーズを入力し、「Confirm Passphrase」テキストボックスにパスフレーズを再入力します。
注 – 入力するパスフレーズは、バックアップ構成ファイルを暗号化するために使用したパスフレーズと一致する必要があります。パスフレーズの長さは、16 文字以上である必要があります。
「Run」をクリックして復元操作を開始します。
復元操作を実行しているときは、Oracle ILOM SP または CMM に対するクライアントセッションが一時的に停止します。復元操作が完了すると、セッションは正常な状態に戻ります。 |
CLI |
次の例のように、config CLI ターゲットに移動します:
cd /SP/config
cd /CMM/config
バックアップ構成ファイルがパスフレーズで暗号化されている場合は、次の例のように、passphrase プロパティーの値を、ファイルを暗号化するために使用したパスフレーズに設定します。
set passphrase=value
注 – 入力するパスフレーズは、バックアップ構成ファイルを暗号化するために使用したパスフレーズと一致する必要があります。パスフレーズの長さは、16 文字以上である必要があります。
復元操作を開始するには、/SP/config または /CMM/config ディレクトリ内から次のコマンドを入力します。例:
set load_uri=transfer_method://username:password@ipaddress_or_hostname/directorypath/filename
ここで、transfer method には、tftp、ftp、sftp、scp、http、または https を指定できます。
各ファイル転送方法のプロパティーについては、表 14を参照してください。
例:
set load_uri=scp://adminuser:userpswd@198.51.100.4/Backup/Lab9/SP123.config
復元操作を実行しているときは、Oracle ILOM SP または CMM に対するクライアントセッションが一時的に停止します。復元操作が完了すると、セッションは正常な状態に戻ります。
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