CLI は、BUI の機能をまねながら、繰り返しタスクを実行するための強力なスクリプト環境も提供するように設計されています。コマンド行は、繰り返しの管理タスクのための効率的で強力なツールです。アプライアンスは、コンソールまたは SSH を介して使用可能な CLI を示します。推奨されるシステムとの対話方法が CLI である状況が、次に示すようにいくつか存在します。
ネットワークが使用不可 - ネットワークが使用できない場合、ブラウザベースの管理は不可能です。テキストベースのインタフェースにしか対応していないコンソールが、管理のための唯一の手段になります。
便宜性 - システムの特定の側面を検査したり、構成をすばやく変更したりしたいだけの場合は特に、ブラウザの起動に非常に長い時間がかかることがあります
精度 - 状況によっては、ブラウザで提供される情報がその性質上、定量的というより定性的であり、より正確な答えを必要としている場合
自動化 - ブラウザベースの対話は、容易には自動化できません。繰り返しのタスクや厳密に定義されたタスクがある場合は、それらのタスクをスクリプト化します
アクセシビリティー - CLI は、BUI の機能にアクセスするための代替で、かつ同等の方法です。Oracle ZFS Storage Appliance システム上で実行されるオペレーティングシステムは画面の内容を読み取るための支援技術をサポートしているため、BUI に含まれている色ベース、マウスベース、およびその他の視覚ベースのユーティリティーにアクセスするための同等の手段として CLI を使用できます。たとえば、障害が発生したハードウェアコンポーネントを識別したり、システムステータスを確認したり、システムの健全性をモニターしたりするには、キーボードを使用して CLI コマンドを入力できます。
Oracle では、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービス、およびサポート・ドキュメントを使用していただけるように努力しています。その目標に向け、これらの製品、サービス、およびドキュメントには障害支援技術を必要とするお客様にも製品を使用していただける機能が含まれています。Oracle のアクセシビリティーへの取り組みの詳細は、Oracle Accessibility Program の Web サイト (http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。
CLI 内を移動する場合に注意する原則が 2 つあります。
タブ補完が幅広く使用されます - 特定のコンテキストで何を入力すればよいかわからない場合、Tab キーを押すと、入力可能なオプションが表示されます。ドキュメント全体を通して、Tab キーを押す場合は「tab」という文字を太字の斜体で表現します。
ヘルプは常に使用できます - help コマンドによって、コンテキスト固有のヘルプが提供されます。特定のトピックのヘルプは、たとえば help commands のように、そのトピックを help の引数として指定することによって表示できます。使用可能なトピックは、help コマンドをタブ補完するか、または help topics を入力することによって表示されます。
この 2 つの原則を、次のように組み合わせることができます。
hostname:> help tab builtins commands general help properties script
CLI を使用してリモートからログインするには、ssh クライアントを使用します。このアプライアンスを管理する、ユーザーの構成の指示に従わない場合は、root としてログインする必要があります。ログインすると、次に示すように、ホスト名とそれに続くコロン、さらにそれに続く大なり記号で構成されるプロンプトが CLI に表示されます。
$ ssh root@hostname Password: Last login: Mon Oct 14 15:43:05 2019 from kiowa.sf.fishpo hostname:>
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