これらのプロパティーは LUN にのみ適用され、継承されません。これらをプロジェクトで設定することはできません。
ボリュームサイズプロパティーは、iSCSI でエクスポートされる LUN の論理サイズです。このプロパティーは LUN のサイズを制御します。デフォルトでは、LUN はボリュームを完全に満たす十分な領域を予約します。LUN がクライアントにアクティブにエクスポートされている間にサイズを変更すると、結果は不定になることがあります。その場合、クライアントが再度接続を行う必要が生じたり、LUN 上のファイルシステムのデータが破壊されたりする可能性があります。この操作を実行する前に、使用している特定の iSCSI クライアントのベストプラクティスを確認してください。
シンプロビジョニング済みプロパティーは、ボリュームの領域を予約するかどうかを制御します。デフォルトでは、LUN はボリュームを完全に満たすだけの十分な領域を予約します。これにより、不適切なときにクライアントで領域不足エラーが発生することはなくなります。このプロパティーにより、利用可能な領域の量を超えるボリュームサイズが可能になります。設定されている場合、LUN は LUN に書き込まれている領域だけを消費します。これで LUN のシンプロビジョニングが可能になりますが、ほとんどのファイルシステムは基になるデバイスから「領域不足」を受け取ることは想定していないため、シェアで領域不足が発生すると、クライアントが不安定になったりクライアントのデータが破壊されたりする可能性があります。
設定されていない場合、ボリュームサイズの動作は、スナップショットを除いて予約と同様になります。したがって同じ欠点もあります。たとえば、利用可能な領域の量を超える点にスナップショットが理論上到達する場合は、スナップショットの作成に失敗します。詳細は、ファイルシステムとプロジェクト領域の管理の予約プロパティーを参照してください。
ボリュームブロックサイズプロパティーは、LUN のネイティブブロックサイズを設定します。512 バイトから 1M までの 2 の累乗を指定でき、デフォルトは 8K です。このプロパティーは静的であり、LUN の作成時に設定されて、変更できません。