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Oracle® ZFS Storage Appliance 管理ガイド、Release OS8.8.x

印刷ビューの終了

更新: 2021 年 8 月
 
 

レプリケーションアラート

アプライアンスは、次のレプリケーションイベントが発生したときにアラートを通知します。

  • 手動または定期レプリケーション更新が正常に開始または終了した (ソースとターゲットの両方)。開始および終了アラートを参照してください。

  • 管理者が明示的に更新を取り消した (ソースとターゲットの両方)。

  • 更新が失敗した (ソースとターゲットの両方)。

  • 同じアクションの別の更新がすでに進行中のため、定期更新が省略された。

  • 連続レプリケーションがはじめて開始したか、失敗したか、または失敗のあとに再開した。

  • レプリカ時間遅延が指定されたしきい値を超えた。

開始および終了アラート

レプリケートしているプロジェクトの数とレプリケーションスケジュールの頻度によっては、定期更新の開始および終了アラートの数によってほかの重要なアラートがわかりにくくなる可能性があります。定期更新の開始および終了アラートを無効にするには、「レプリケーションの開始および終了アラートの設定」(BUICLI) を参照してください。

レプリケーションの開始および終了アラートが有効な場合、ターゲットに対するレプリケーションが正常に完了すると、BUI ウィンドウの上部に終了アラートが表示され、アラートログにアラートが記録されます。

次の図は、BUI ウィンドウの上部にあるレプリケーション更新の終了アラートを示しています。

image:BUI ウィンドウの上部にあるレプリケーション更新の終了アラートを示す図。

次に、「保守」>「ログ」>「アラート」または maintenance logs > select alert > show でのレプリケーション更新の終了アラートの例を示します。

entry-71160 2020-11-18 00:03:23 019a9e92-6b12-400b-aea7-b900a58d30a6, Finished
replicating 'proj-9' to appliance 'zfs-storage'. Action - 
4b9b1450-4300-4892-b89d-e170832ef531.. Stats - logical_bytes: 225K, phys_bytes: 
67.4K, to_network: 33.4K, duration: 00:00:57, Minor Alert

次の表では、各レプリケーション更新の終了アラートのプロパティーについて説明します。最後に完了した更新の統計、またはこのレプリケーションアクションの有効期間にわたって累積された合計の統計については、表 146, レプリケーションアクションの stats ノードプロパティー (CLI 読み取り専用)を参照してください。開始および終了アラートが無効な場合、過去の特定の更新に関する統計を表示することはできませんが、最後に完了した更新の統計は表示できます。名前に dedupdd_ が含まれるプロパティーの詳細は、複製解除されたレプリケーションを参照してください。

表 149  レプリケーション更新の終了アラートのプロパティー
CLI のプロパティー
説明
logical_bytes
ディスク上のデータが圧縮されておらず、その後も圧縮や複製解除が実行されない場合に、レプリケーション更新のデータストリームに含まれるバイト数。
phys_bytes
レプリケーションの複製解除またはレプリケーションデータストリームの圧縮の前の、内部のレプリケーションデータストリーム内のバイト数。
to_network
レプリケーションデータストリームの圧縮パイプラインがネットワークに配信したバイト数。これは、レプリケーションデータストリームの圧縮 (有効になっている場合) の影響を示します。
after_dedup
レプリケーションデータストリームの複製解除のあとの、内部のレプリケーションデータストリーム内のバイト数。
duration
レプリケーション更新の実行における経過時間。
dd_table_build
レプリケーション更新の転送の前に、複製解除テーブルの構築にかかった時間。
dd_table_mem
複製解除テーブルによって消費されたメモリーの最大量。