ストレージプールをスクラブすると、エラーがないかどうか検査することで内容が検証されます。デフォルトでは、ストレージプールの定期スクラブは有効化され、30 日ごとの頻度に設定されます。scrub_schedule プロパティーを使用して、別のスクラブ間隔の指定やスクラブスケジュールの無効化を行います。
スクラブの優先度を明示的に変更することはできません。スクラブの優先度は、指定されたスクラブ間隔、スクラブの進行状況、およびシステム負荷に基づいて自動的に調整されます。スクラブの優先度は、アイドルシステムでは自動的に上昇します。
スクラブまたは再同期化がまだ進行中の場合、スクラブ操作は続行されません。再同期化の開始時にスクラブ操作が進行中の場合、再同期化操作によって現在のスクラブは一時停止され、再同期化の完了後に再開されます。
単一のプールの場合、プール名は表示されませんが、そのプールが選択されます。
複数のプールがある場合、1 つのプールが選択され、表示されています。set pool コマンドを使用して別のプールを選択します。
hostname:configuration storage (pool0)> set pool=pool1 pool = pool1
ls、show、または get コマンドを使用して、最後のスクラブが完了した GMT 時間 (完了しなかった場合はスクラブの実行時間) と、スクラブによって報告されたエラーの数を表示します。
hostname:configuration storage (pool1)> get scrub scrub_schedule scrub = scrub completed after 2d20h with 0 errors on Mon May 6 10:35:16 2019 scrub_schedule = 30 days
zpool status コマンドでも、最後のスクラブの完了時間、スクラブの実行時間、およびエラー検出と修復の有無が報告されます。
たとえば、手動スクラブを実行する場合、scrub_schedule プロパティーの値を off に設定して、スクラブスケジュールを無効にします。
ストレージプールの定期スクラブを有効にするには、scrub_schedule プロパティーの値を定期スクラブの間隔日数に設定します。scrub_schedule は、15、30、45、60、75、または 90 日に設定できます。
hostname:configuration storage (p0)> set scrub_schedule=60 scrub_schedule = 60 hostname:configuration storage (p0)> get scrub_schedule scrub_schedule = 60 days