複製解除されたレプリケーションは、レプリケーションジョブによってネットワーク経由で送信されるデータの量を削減する機能を提供します。この機能は、レプリケーションのワイヤ上のデータ帯域幅要件を削減する際 (特に待機時間が長く、帯域幅が低く、コストが高いネットワークの使用時) に役立ちます。
複製解除されたレプリケーションは、デフォルトでは無効になっています。個々のレプリケーションアクションで複製解除されたレプリケーションを有効にするには、BUI では「レプリケーションアクションの追加」ダイアログボックスの「複製解除の有効化」をクリックし、CLI では dedup プロパティーを true に設定します。
CLI では、各レプリケーション更新アクションに stats ノードがあります。stats ノードは、最新のレプリケーション更新に関する情報と、レプリケーションアクションの有効期間にわたって累積された統計を記録します。最新の更新ではない特定の更新の統計を表示するには、開始および終了アラートの説明に従って更新の終了アラートを参照してください。
レプリケーションアクションのこれらの stats ノードプロパティーは、次を定量化します。
ディスク上の圧縮の利点
複製解除の利点
レプリケーションデータストリームの圧縮の利点
レプリケーション更新の期間
複製解除テーブルの構築時間 (データを送信する前)
複製解除テーブルの最大メモリー消費量
表 146, レプリケーションアクションの stats ノードプロパティー (CLI 読み取り専用)では、複製解除されたレプリケーションストリームのアクションの stats ノードプロパティーを説明しています。特に名前に dedup や dd_ が含まれるプロパティーを参照してください。
レプリケーションストリームに対して複製解除が有効になっている場合、データは複製解除と圧縮の複数の層を経由して変換されます。データが変換されると、データレートが測定および記録されます。
レプリケーションアクションに対して複製解除が効果的であったかどうかを判定するには、レプリケーション統計を CLI のレプリケーションアクションの stats ノードで確認するか、BUI または CLI の終了アラートで確認します。
BUI では、レプリケーションの終了アラートを使用して phys_bytes と after_dedup の統計を比較することにより、複製解除されたレプリケーションの利点を評価します。レプリケーションの終了アラートの詳細は、開始および終了アラートを参照してください。
CLI では、レプリケーションの終了アラートを使用して phys_bytes と after_dedup の統計を比較するか、レプリケーションアクションの stats ノードを使用して last_phys_bytes と last_after_dedup の統計を比較することにより、複製解除されたレプリケーションの利点を評価します。stats ノードの統計の詳細は、表 146, レプリケーションアクションの stats ノードプロパティー (CLI 読み取り専用)を参照してください。
このレプリケーションアクションによって実行されたすべての複製解除されたレプリケーション更新の平均の利点を判断するには、レプリケーションアクションの stats ノードを使用して、統計 dd_total_phys_bytes と dd_total_after_dedup を比較します。stats ノードの統計の詳細は、表 146, レプリケーションアクションの stats ノードプロパティー (CLI 読み取り専用)を参照してください。