クラウドターゲットを定義したら、シェア (ファイルシステムまたは LUN) スナップショットのクラウドバックアップをクラウドターゲットに作成できます。親スナップショットが両方のローカルシステムで使用可能で、同じクラウドターゲットにバックアップされている場合、増分スナップショットを選択できます。増分スナップショットバックアップでは、前回のスナップショットと現在のスナップショットの差異のみがバックアップされます。クラウドバックアップを作成すると、backup という操作を含むクラウドジョブが作成されます。スナップショットはシステムごとに一意の ID を割り当てられるため、異なるシステム上のスナップショットは、snap2 などの同じ名前を持つことができます。
クラウドバックアップには、「zfs」と「tar」という 2 つの形式があります。同じシステム上の同じスナップショットを、zfs 形式と tar 形式の 2 つのクラウドバックアップで使用できます。各形式では、次の表に示されている機能がサポートされます。
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クラウドバックアップが復元されるクラウドターゲットごとに次のステップを実行します。各クラウドターゲットに対して新しいクラウドバックアップジョブが作成されます。
デフォルト値は「ZFS」です。
親スナップショットは、両方のローカルシステムで使用可能で、同じクラウドターゲットにバックアップされている必要があります。また、親スナップショットは、増分スナップショットと同じ形式 (zfs または tar) である必要があります。
「バックアップ詳細」ダイアログボックスが開き、バックアップ転送速度、転送されたデータ量、および「進行中」というステータスが動的に表示されます。完了すると、ステータスが「完了」に変化します。クラウドターゲットに書き込み制限プロパティーが設定されていた場合、クラウドバックアップをクラウドターゲットにアップロードするときに、書き込みトラフィック帯域幅が設定値に制限されます。「OK」をクリックして、ダイアログボックスを閉じます。
「ジョブ」リストには、クラウドデータサービスでアクティブなジョブと最近完了したジョブが時系列で表示されます。「更新」列には、ジョブが作成された日時と、バックアップが開始または更新された日時が含まれます。「ステータス」列は、完了率、転送されたデータ量、およびバックアップ転送速度を示します。
「OK」をクリックして、ダイアログボックスを閉じます。ジョブが完了すると、同じクラウドターゲットで構成されているほかの Oracle ZFS Storage Appliance システムでバックアップデータを使用できます。
tar 形式が選択された場合、クラウドバックアップは、オペレーティングシステムにかかわらず、クラウドターゲットにアクセスできる任意のシステム上に復元できます。