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Oracle® ZFS Storage Appliance 管理ガイド、Release OS8.8.x

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更新: 2021 年 8 月
 
 

SAN iSCSI イニシエータの構成

iSCSI イニシエータには、次の構成可能なプロパティーがあります。

表 36  SAN iSCSI イニシエータのプロパティー
プロパティー
説明
イニシエータ IQN
このイニシエータの IQN。
別名
このイニシエータの人間が読める形式のニックネーム。
CHAP を使用
CHAP 認証を有効または無効にします
CHAP 名
CHAP 認証が使用されている場合は、CHAP ユーザー名。
CHAP シークレット
CHAP 認証が使用されている場合は、CHAP シークレット。

iSCSI クライアント構成を計画する場合は、次の情報が必要になります。

  • どのイニシエータ (およびその IQN) が SAN にアクセスするか。

  • CHAP 認証の使用を計画している場合、各イニシエータはどの CHAP 資格を使用するか。

  • iSCSI ディスク (LUN) はいくつ必要で、どれだけの大きさにするべきか。

  • LUN を複数のイニシエータ間でシェアする必要があるか。

アプライアンスが RADIUS を使用して CHAP 認証を実行できるようにするには、次の情報が一致する必要があります。

  • アプライアンスは、RADIUS サーバーのアドレスと、この RADIUS サーバーと通信するときに使用するシークレットを指定する必要があります

  • RADIUS サーバー (たとえば、クライアントファイル内) には、このアプライアンスのアドレスを提供し、かつ上と同じシークレットを指定するエントリが含まれている必要があります

  • RADIUS サーバー (たとえば、ユーザーファイル内) には、CHAP 名を提供し、かつ各イニシエータの CHAP シークレットに一致するエントリが含まれている必要があります

  • イニシエータが CHAP 名として自身の IQN 名を使用する場合 (推奨される構成) は、アプライアンスに、イニシエータボックスごとに個別のイニシエータエントリは必要ありません。RADIUS サーバーは、すべての認証手順を実行できます。

  • イニシエータが個別の CHAP 名を使用する場合は、アプライアンスに、IQN 名から CHAP 名へのマッピングを指定する、そのイニシエータのためのイニシエータエントリが存在する必要があります。このイニシエータエントリで、そのイニシエータの CHAP シークレットを指定する必要はありません。

iSCSI の一般的な構成の誤りのトラブルシューティングに関するヒントについては、iSCSIを参照してください。

iSCSI のパフォーマンスは「分析」を通して監視できます。その場合、操作またはスループットをイニシエータ、ターゲット、または LUN ごとに分解できます。

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