暗号化されたプロジェクトとシェアをバックアップおよび復元するには、次のいずれかの方法を使用します。
NDMP。NDMP 構成を参照してください。
リモートレプリケーション。リモートレプリケーションを参照してください。
暗号化されたプロジェクトまたはシェアのリモートレプリケーションでは、ソースとターゲットの両方が暗号化をサポートしており、次の要件を満たしている必要があります。
ソフトウェアリリース 2013.1.3.0 (以降)
プロジェクトまたはシェアによって使用される暗号化ラッピング鍵が使用可能
OKM または KMIP 鍵名は、レプリケーションソースとレプリケーションターゲットの両方のキーストアで同一である必要があります。
OKM エージェント ID または KMIP ホスト名は、レプリケーションソースアプライアンスとターゲットレプリケーションアプライアンスで一意である必要があります。複数のレプリケーションピアアプライアンスが同じエージェントまたはホストを使用することはできません。
レプリケーションピアの OKM エージェントまたは KMIP サーバーは、同じ鍵グループを参照するように、同じ OKM または KMIP サーバー上に構成するようにします。
暗号化されたプロジェクトまたはシェアをレプリケートしようとしたときに、ターゲットで暗号化がサポートされていない場合は、レプリケーションは失敗します。ラッピング鍵がソースまたはターゲットシステムで使用できない場合、またはターゲットソフトウェアが 2013.1.3.0 より前の場合は、アラートが発生します。ソースとターゲットの両方でアラートを確認して、レプリケーションの失敗の理由を判別してください。
関連トピック
Oracle ZFS Storage Appliance: リモートレプリケーション互換性 (Doc ID 1958039.1) (https://support.oracle.com/)
この説明で、「元」とは、復元の前にバックアップされているプロジェクトまたはシェアです。
元のプロジェクトまたはシェアが親のプールまたはプロジェクトからプロパティーを継承している場合、復元されるプロジェクトまたはシェアは、そのターゲットの親からプロパティーを継承します。元の親のプロパティー設定がターゲットの親のプロパティーとは異なる場合、プロジェクトまたはシェアで継承されるプロパティー設定は、そのプロジェクトまたはシェアが復元されるときに変更されます。
復元されるプロジェクトまたはシェアのプロパティー設定を元のプロジェクトまたはシェアと同じにする場合、元のプロジェクトまたはシェアに設定を継承させずに、元のプロジェクトまたはシェアでそれらの設定を明示的に構成します。
たとえば、暗号化シェアがその親プロジェクトから暗号化プロパティー設定を継承している場合、暗号化設定が異なる別のプロジェクトにそのシェアをバックアップして復元する前に、シェアでそれらの暗号化プロパティー設定を明示的に指定します。