クラスタは、2 つのアプライアンスコントローラおよびシェアストレージで構成されたメタシステムです。クラスタ化サブシステムは、3 つの主要な構成要素で構成されています。
クラスタ I/O サブシステム - クラスタ I/O サブシステムおよびハードウェアデバイス (クラスタ I/O ポート) は、クラスタ内でのコントローラ間通信用のトランスポートを提供し、各ピアの状態のモニタリングを受け持ちます。クラスタ相互接続 I/Oを参照してください。
リソースマネージャー - トランスポートは、リソースマネージャーによって使用されます。これにより、データサービスプロバイダおよびほかの管理サブシステムがクラスタ化システムと接続できます。クラスタリソース管理を参照してください。
クラスタ管理ユーザーインタフェース - クラスタ管理ユーザーインタフェースは、設定、リソースの割り当て、モニタリング、およびテイクオーバーとフェイルバックの操作を提供します。
クラスタにより、次のように可用性が向上し、業務の混乱が減少します。
いずれかのコントローラでなんらかのハードウェアまたはソフトウェア障害が発生しても、その最初のコントローラの修復または交換を実行しながら、2 番目のコントローラでサービスを提供できます。
ローリングソフトウェアアップグレードにより、新しいソフトウェアへの移行に関連する業務の混乱を減らすことができます。
各コントローラには、クラスタで使用できるリソースのセットから、ストレージやネットワークなどのリソースを割り当てることができます。コントローラに対するリソースの割り当て方法に応じて、クラスタには次のいずれかのトポロジが含まれます。
アクティブ/アクティブ - クラスタの各コントローラには、少なくとも 1 つのストレージプールと、そのプールに格納されたデータにクライアントがアクセスするために必要なネットワークリソースが割り当てられます。
アクティブ/パッシブ - 1 つのストレージプールと、そのプールに格納されたデータにクライアントがアクセスするために必要なネットワークリソースが、アクティブコントローラとして指定されたコントローラに割り当てられます。
コントローラに障害が発生すると、もう一方のコントローラ (ピア) が既知のすべてのリソースを制御し、それらのリソースに関連付けられたサービスを提供します。