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Oracle® ZFS Storage Appliance 管理ガイド、Release OS8.8.x

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更新: 2021 年 8 月
 
 

FTP のプロパティー

表 59  FTP の一般プロパティー
プロパティー
説明
受信接続用のポート
FTP が待機するポート。デフォルトは 21 です。
最大接続数 (無限の場合「0」)
同時に実行される FTP 接続の最大数です。これは、予測される並行ユーザーの数に及ぶように設定します。デフォルトは 30 です。各接続でシステムプロセスが作成され、あまりにも多くの (何千もの) 接続を許可すると、DoS 攻撃が発生する可能性があるからです
タイミング攻撃を防ぐために遅延エンジンをオンにする
認証中に小さな遅延を挿入して、タイミング測定によるユーザー名推測の試みを欺きます。これをオンにすると、セキュリティーが向上します
デフォルトログイン root
すべての FTP ユーザーがデフォルトの FTP ディレクトリを持つように設定できるデフォルトの FTP ログインの場所。
  • この値が / の場合、FTP ユーザーはすべてのシェアを表示できます。

  • この値がそれ以外 (/export/export/ftp) に設定されている場合、FTP ユーザーはそのディレクトリ内の FTP シェアのみを表示できます。

  • 「ユーザーホームディレクトリ」フィールドに有効なパスが指定されている場合、user_home 内にディレクトリを持っているすべての FTP ユーザーには、ログイン時に /export に設定されたデフォルトのログインディレクトリが割り当てられます。

ユーザーホームディレクトリ
デフォルトログイン root を基準とした FTP ユーザーホームディレクトリの場所。
  • ログイン時に、ユーザーがこの場所にディレクトリを持っている場合、FTP サービスの認証が成功したあとに、ユーザーはそのディレクトリにログインします。

  • ユーザーがホームディレクトリを持っていない場合、ユーザーはデフォルトの場所にログインします。

このプロパティーを空のままにすると、FTP ユーザーホームディレクトリは無効になり、すべてのユーザーがデフォルトのログインの場所にログインします。
ロギングレベル
proftpd ログの詳細レベルです。
新規作成されたファイルとディレクトリからマスクするアクセス権
ファイルが作成されるときに削除するファイルアクセス権です。最新のアップロードがだれでも書き込み可能にならないように、group と world の書き込みがデフォルトで非表示になります。
表 60  FTP のセキュリティープロパティー
プロパティー
説明
SSL/TLS を有効化
SSL/TLS で暗号化された FTP 接続を許可します。これによって FTP トランザクションが確実に暗号化されます。デフォルトでは無効です。
SSL/TLS バージョンおよび暗号
FTP 接続のための SSL/TLS プロトコルバージョンおよび暗号化。デフォルトは TLSv1.1、TLSv1.2、およびそれに関連付けられた暗号化です。セキュリティー上の懸念があるため TLSv1.0 はデフォルトでは有効になっていませんが、下位互換性のために有効にできます。使用可能な暗号化のリストは、選択されたバージョンによって異なります。選択された一部の SSL/TLS プロトコルバージョンまたは暗号化、あるいはその両方がサポートされなくなった場合は、ソフトウェアのアップグレード後に削除されます。サービスが使用不可にならないようにするために、特に必要になるか、または Oracle サポートから指示されないかぎり、デフォルト設定を維持してください。
受信 SSL/TLS 接続用ポート
SSL/TLS で暗号化された FTP サービスが待機するポート。デフォルトは 21 です。
root ログインを許可
root ユーザーの FTP ログインを許可します。これはデフォルトでオフになっています。FTP 認証は平文であり、ネットワーク盗聴攻撃のセキュリティーリスクをもたらすからです。
許容可能なログイン試行の最大数
失敗したログイン試行の回数。その回数を超えると、FTP 接続が切断されるため、ユーザーは再接続して再度試す必要があります。デフォルトは 3 です。
外部データ接続アドレスを許可
外部 FTP 接続を許可して、FTP サーバー間の直接ファイル転送を可能にします。このプロパティーはデフォルトでオフになっています。

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