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Oracle® ZFS Storage Appliance 管理ガイド、Release OS8.8.x

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更新: 2021 年 8 月
 
 

NFS ネームサービスの依存関係

ネームサービス (DNS、NIS、LDAP など) は、アプライアンスでホスト名および対応する IP アドレス、ユーザー ID、分析統計を解決する際に使用されます。このトピックでは、NFS ネームサービスの依存関係、およびネームサービスがアプライアンス用に構成されていない場合に結果として発生する問題について説明します。

NFS は、次の各ネームサービスからの情報によって異なります。

表 87  NFS ネームサービスの依存関係
説明
サービス
NFS クライアントおよびサーバーの IP アドレスと対応するホスト名
DNS
ユーザー識別情報番号と対応するユーザー名
NIS/LDAP
グループ識別情報番号と対応するグループ名
NIS/LDAP
ネットグループに属するクライアント
NIS/LDAP

アプライアンスが DNS ネットワークサーバーにアクセスできない場合や DNS マッピングが入力されていない場合は、次のような問題が発生する可能性があります。

  • ファイルシステムのマウントに失敗する

  • ファイルシステムが正常にマウントされたあとに、クライアントによる NFS シェアへのアクセスが拒否される

  • クライアントが「弱い認証」のエラーを受信する

  • NFS サーバーが応答しない

  • 次の表に示すように、NFSv3 または NFSv4 を使用したユーザーおよびグループの検索に失敗する。

    NFS バージョン
    問題
    設定
    NFSv3 または NFSv4
    ユーザーが 16 以上のグループのメンバーである場合に、特定のファイルやディレクトリにアクセスできない。
    NFSv4
    所有権情報を取得できない (ユーザーおよびグループが nobody として表示される場合がある)。
    「NFSv4 数値 ID 文字列を使用」オプションを設定します。
    NFSv4
    ファイルの所有権を変更できない。
    クライアント上で、「NFSv4 数値 ID 文字列を使用」と同等のオプションを設定します。
    NFSv4
    ACL 情報を取得できない。
    「NFSv4 数値 ID 文字列を使用」オプションを設定します。
    NFSv4
    ACL を変更できない (影響を受けるエントリに関連しないエントリを変更できないなど)。
    「NFSv4 数値 ID 文字列を使用」を設定します。
    クライアント上で、「NFSv4 数値 ID 文字列を使用」と同等のオプションを設定します。

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