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Oracle® ZFS Storage Appliance 管理ガイド、Release OS8.8.x

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更新: 2021 年 8 月
 
 

プロジェクトとシェアのプロパティー

すべてのプロジェクトおよびシェアには、BUI または CLI を使用して設定できる、関連するプロパティーがいくつかあります。プロパティー名と説明のリストについては、次のいずれかのリンクを選択してください。

プロジェクトおよびシェアのプロパティーは、次のいずれかのタイプが可能です。

表 123  プロジェクトおよびシェアのプロパティータイプ
プロパティータイプ
説明
継承プロパティーはもっとも一般的なプロパティータイプで、ほとんどの構成可能なプロジェクトとシェアのプロパティーを表します。プロジェクトに属しているシェアは、プロパティーのローカル設定を持つことも、親プロジェクトからその設定を継承することもできます。デフォルトでは、シェアはプロジェクトからすべてのプロパティーを継承します。プロジェクトでプロパティーが変更されると、そのプロパティーを継承するすべてのシェアが新しい値を反映して更新されます。継承されると、マウントポイントと SMB のプロパティーを除くすべてのプロパティーは親プロジェクトと同じ値になります。継承されると、これらのプロパティーはプロジェクト設定をその独自のシェア名と連結させます。
読み取り専用プロパティーはプロジェクトとシェアに関する統計を表すもので、変更できません。このタイプのもっとも一般的なプロパティーは、領域使用状況の統計です。
スペース管理プロパティー (割り当て制限と予約) はシェアとプロジェクトの両方に適用されますが、継承されません。100G の割り当て制限があるプロジェクトはシェア全体に強制的に適用されますが、明示的に設定しないかぎり、個々のシェアには割り当て制限は適用されません。
静的 (作成時間)
静的プロパティーはファイルシステムまたは LUN の作成時間に指定できますが、シェアが作成されたあとは変更できません。これらのプロパティーはディスク上のデータ構造を制御するもので、国際化設定、大文字と小文字の区別、およびボリュームのブロックサイズが含まれます。
プロジェクトデフォルトプロパティーはプロジェクトに設定されますが、プロジェクト自体には影響しません。これらのプロパティーは、ファイルシステムまたは LUN の作成時に初期設定を生成するために使用され、共通の継承不可能なプロパティーセットがシェアに含まれている場合に役立つことがあります。これらのプロパティーを変更しても既存のシェアには影響しないため、シェアの作成前または作成後に変更できます。
ファイルシステムローカルプロパティーはファイルシステムにのみ適用され、ファイルシステムのルートディレクトリの管理に便利なプロパティーです。これらをプロジェクトで設定することはできません。これらのアクセス制御プロパティーは帯域内プロトコル操作によっても設定できます。
LUN ローカルプロパティーは LUN にのみ適用され、継承されません。これらをプロジェクトで設定することはできません。
カスタムプロパティーはユーザー定義のプロパティーです。