特定のしきい値アラートへのアクションの追加 (CLI)
この手順では、特定の統計イベントのしきい値アラートにアラートアクションを追加する方法について説明します。thresholds カテゴリでは、既存のしきい値イベントアラートを指定する必要があります。
特定のしきい値アラートが一意の応答を必要としない場合、アラートアクションの追加 (BUI)の手順の「しきい値」カテゴリを使用して、統計しきい値違反などの高レベルしきい値イベントに対して実行するアラートアクションを指定できます。
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しきい値アラートの UUID を取得します。
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configuration alerts thresholds に移動して、list コマンドを入力します。
アラートアクションを追加するしきい値イベントアラートがまだ存在しない場合、しきい値アラートの追加 (CLI)の手順を使用してしきい値アラートを追加します。
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アラートアクションを追加するしきい値アラートに対して「select threshold-###」と入力します。
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「get uuid」と入力してそのしきい値アラートの UUID をコピーし、「done」と入力します。
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configuration alerts actions に移動して、list コマンドを入力します。
ステップ 1 の UUID と一致する UUID を持つアラートアクションが存在しない場合、次の手順を実行します。
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「create」と入力します。
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「set category=thresholds」を入力します。
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「set thresholdid=uuid」と入力します。ここで、uuid はステップ 1 でコピーした UUID です。
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「commit」と入力します。
ステップ 1 の UUID と一致する UUID を持つアラートアクションがすでに存在する場合、このアラートに追加アクションを指定できます。
- ステップ 1 の UUID と一致する UUID を持つアラートアクションを選択します。
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アラートハンドラを設定します。
「action」、続いて「get」を入力します。
デフォルトハンドラは、email です。別のハンドラが必要な場合は、「set handler=」に続けてタブ文字を入力し、使用可能なハンドラのリストを表示します。
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ハンドラ引数の値を設定します。
「get」と再度入力して、指定したハンドラの引数リストがある場合はそれを表示します。
ほとんどのアクションに引数があります。たとえば、電子メール受信者、データセット、またはワークフローを指定する必要があります。
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「commit」と入力します。
「list」と入力してアクションが正しいことを確認します。
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「done」と入力します。
「list」と入力してアクションのリストを表示します。
アラートイベントカテゴリ
次の表では、使用可能なアラートイベントカテゴリについて説明します。BUI イベントカテゴリは、「アクションの追加」ダイアログボックスの「イベント」セクションの「カテゴリ」メニューに一覧表示されます。カテゴリを選択すると、各カテゴリ内のイベントが一覧表示されます。CLI イベントカテゴリは、category プロパティーの値であり、「set category=」に続けてタブ文字を入力することで一覧表示できます。カテゴリを指定して show コマンドを発行すると、各カテゴリ内のイベントが一覧表示されます。
表 48 アラートアクションイベントカテゴリ
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Active Directory
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ad
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Active Directory または SMB Kerberos クライアント認証が低下しました。
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すべてのイベント
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all
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すべてのアラートまたは不具合、サービスアラート、ハードウェア障害などの高レベルイベント。
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分析
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analytics
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データセットの自動一時停止警告、メモリー合計超過、使用量超過などの高レベルイベント。
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アプライアンスソフトウェア
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appliance_software
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ソフトウェア更新を妨げたり、カーネルパニックを引き起こしたりするイベント。
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クラウドスナップショット
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cloud
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クラウド操作 (クラウドに対するシェアスナップショットのバックアップや復元など)。
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クラスタ
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cluster
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クラスタイベント (リンクの障害やピアのエラーなど)
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カスタム
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custom
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ハードウェアイベント
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hardware
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アプライアンスのブートおよびハードウェア構成の変更
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ハードウェア障害
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hardware_faults
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任意のハードウェア障害。
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NDMP 操作
NDMP: バックアップのみ
NDMP: 復元のみ
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ndmp
backup
restore
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NDMP の TAR または DUMP のバックアップおよび復元の開始イベントと終了イベント。
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ネットワーク
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network
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ネットワークポート、データリンク、および IP インタフェースのイベントと障害
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フォンホーム
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scrk
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バンドルのアップロードイベントをサポートします
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リモートレプリケーション
リモートレプリケーション: ソースのみ
リモートレプリケーション: ターゲットのみ
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replication
replication_source
replication_target
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イベントおよび障害を送受信します。
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サービス
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smf
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ソフトウェアサービス障害のイベント
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シャドウ移行イベント
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shadow
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移行エラーまたは移行完了。
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しきい値
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thresholds
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BUI では、しきい値イベントは Stat threshold error、Stat threshold normal、および Stat threshold violated です。
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ZFS プール
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zfs_pool
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ストレージプールのイベント (スクラブやホットスペースの起動など)
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アラートアクションタイプ
次の表では、使用可能なアラートアクションタイプについて説明します。BUI アクションタイプは、「アクションの追加」ダイアログボックスの「アラートアクション」セクションのメニューに一覧表示されます。CLI アクションタイプは、handler プロパティーの値であり、「set handler=」に続けてタブ文字を入力することで一覧表示できます。
表 49 アラートアクションタイプ
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電子メールの送信
「送信先」と「件名」に値を入力
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email
address と subject を設定。
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指定した件名で指定した受信者に電子メールを送信します。
受信者は 1 人のみ入力します。受信者のリストを入力しないでください。複数の個別受信者に送信するには、このイベントアラートに追加アラートアクションを作成します。
SMTP サービスを使用して電子メールの送信方法を構成します。
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SNMP トラップの送信
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snmp_trap
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アラートの詳細を含む SNMP トラップを送信します。
SNMP サービスを使用して SNMP トラップ宛先を構成します。
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Syslog メッセージの送信
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syslog
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アラートの詳細を含むシステムメッセージを 1 つ以上のリモートシステムに送信します。
Syslog サービスを使用して syslog 宛先を構成します。
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データセットの再開
メニューからデータセットを選択。
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resume_dataset
dataset を設定。
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分析データセットを再開します。データセットの再開および一時停止は、断続的なパフォーマンス問題を診断する場合や、データセットを有効にしたまま保持することが適切ではない場合などに役立ちます。
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データセットの一時停止
メニューからデータセットを選択。
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suspend_dataset
dataset を設定。
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分析データセットを一時停止します。
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ワークシートの再開
メニューからワークシートを選択。
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resume_worksheet
worksheet を設定。
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分析ワークシートを再開します。ワークシートの再開および一時停止は、データセットの再開および一時停止と同じ理由で役立ちます。ワークシートには大量のデータセットが含まれることがあります。
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ワークシートの一時停止
メニューからワークシートを選択。
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suspend_worksheet
worksheet を設定。
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分析ワークシートを一時停止します。
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ワークフローの実行
メニューからワークフローを選択。
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execute_workflow
workflow を設定。
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指定したワークフローを実行します。ワークフローをアラートアクションとして使用できるようにするには、 警告アクションでのワークフローの使用の説明に従ってワークフローの alert アクションを true に設定する必要があります。
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