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Oracle® ZFS Storage Appliance 管理ガイド、Release OS8.8.x

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更新: 2021 年 8 月
 
 

LDAP スキーマ設定の構成 (CLI)

  1. configuration services ldap に移動して、show コマンドを入力します。
  2. ベース検索 DN の値を入力します。

    埋め込まれた等号とコンマを保持するには、引用符を使用して値を囲みます。たとえば、次のように入力します。

    hostname:configuration services ldap> set base_dn="dc=example,dc=com"

    このベース検索 DN の前に、ユーザー検索では ou=people、グループ検索では ou=group、ネットグループ検索では ou=netgroup が自動的に付加されます。これらの値が現在の環境で動作しない場合、user_searchgroup_search、または netgroup_search に対して別の値を設定してください。user_searchgroup_search、または netgroup_search に対して値を指定すると、base_dn の値は無視されます。

  3. 再帰的または非再帰的な範囲を指定します。

    再帰的検索の場合、search_scopesub に設定します。非再帰的検索の場合、search_scopeone に設定します。

    search_scope の値はすべての検索に適用されます。特定の検索タイプで search_scope をオーバーライドするには、user_searchgroup_search、または netgroup_search に対して値を指定します。

  4. 検索記述子プロパティーを設定します。

    検索記述子プロパティーは、user_searchgroup_search、および netgroup_search です。

    デフォルトで、ユーザー検索では ou=peoplebase_dn の値の前に、グループ検索では ou=groupbase_dn の値の前に、ネットグループ検索では ou=netgroupbase_dn の値の前に付加されます。LDAP データベースに peoplegroup、または netgroup という名前のサブツリーがない場合、オブジェクトが見つからずにデータベースの検索は失敗します。

    検索記述子プロパティーの値を設定して、ユーザー、グループ、およびネットグループを検索するための正しいサブツリーを指定してください。埋め込まれた等号とコンマを保持するには、引用符を使用して値を囲みます。たとえば、ユーザーの検索記述子に対して次の情報を入力できます。

    hostname:configuration services ldap> set user_search="ou=employees,dc=example,dc=com"

    LDAP データベースにユーザーとグループのサブツリーがない場合、次の例に示すように検索記述子プロパティーを使用して、ベース検索 DN を再入力し、ou=peopleou=group が自動的に前に付加されないようにします。

    hostname:configuration services ldap> set group_search="dc=example,dc=com"

    検索記述子の値には、base_dn の値を含める必要があります。また、範囲選択も含めます。base_dnsearch_scope は両方とも無視され、代わりに検索記述子の値が使用されます。前のパラグラフの例は、非再帰的検索を指定しています。再帰的検索を指定するには、その例を次のように変更します。

    hostname:configuration services ldap> set group_search="dc=example,dc=com?sub"
  5. 属性マッピングプロパティーを設定します。

    ユーザー検索に使用されるデフォルトの属性は、Attributes of the Users Data Typeに示されています。グループ検索に使用されるデフォルトの属性は、Attributes of the Groups Data Typeに示されています。

    現在の環境でこのデータを異なる属性に格納している場合、user_mapattrgroup_mapattr、および netgroup_mapattr プロパティーを使用して、指定したデータの取得に使用する属性を指定します。たとえば、ユーザー名の属性として uid の代わりに employeename を使用するには、次のコマンドを入力します。

    hostname:configuration services ldap> set user_mapattr="uid=employeename"

    マッピング内の等号を保持するには、引用符でマッピングを囲みます。

    複数の属性変更を指定するには、次の例に示すように、引用符で各マッピングを囲んだマッピングのリストを入力します。

    hostname:configuration services ldap> set user_mapattr="uid=employeename","uidNumber=employeenumber"
  6. オブジェクトマッピングプロパティーを設定します。

    ユーザー検索に使用されるデフォルトのオブジェクトクラスは、posixAccount です。グループ検索に使用されるデフォルトのオブジェクトクラスは、posixGroup です。ネットグループ検索に使用されるデフォルトのオブジェクトクラスは、nisNetgroup です。

    現在の環境で異なるオブジェクトクラスを使用している場合、user_mapobjclassgroup_mapobjclass、および netgroup_mapobjclass プロパティーを使用して、使用するオブジェクトクラスの名前を指定してください。たとえば、ユーザーオブジェクトクラスとして posixAccount の代わりに unixaccount を使用するには、次のコマンドを入力します。

    hostname:configuration services ldap> set user_mapobjclass="posixAccount=unixaccount"
  7. 変更したプロパティー設定をコミットします。

    show」と入力してプロパティー設定を確認し、「commit」と入力します。

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