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Oracle® ZFS Storage Appliance 管理ガイド、Release OS8.8.x

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更新: 2021 年 8 月
 
 

ネットワーク構成

ネットワーク構成機能を使用すると、物理的なネットワークポート (リンクアグリゲーションを含む)、仮想 NIC (VNIC)、仮想 LAN (VLAN)、およびマルチパスグループを使用してさまざまな高度なネットワーク設定を作成できます。これらのオブジェクトでシステム上のさまざまなデータサービスに接続するために、任意の数の IPv4 および IPv6 アドレスを定義できます。

アプライアンスのネットワーク構成には、次のコンポーネントがあります。ネットワークを構成するには、デバイスにデータリンクを作成し、データリンクにインタフェースを作成します。オブジェクトを選択すると、ほかのオブジェクトとの関係が表示されます。

デバイス

ネットワークデバイスは、物理ネットワーク接続または物理ネットワークに対応する IP over InfiniBand (IPoIB) パーティションを表します。ネットワークデバイスは、システムによって作成され、構成可能な設定はありません。

コントローラ上の物理ネットワークインタフェースカード (NIC) ポートを表すデバイスには、通常、igb0、igb1、igb2、および igb3 というラベルが付けられます。たとえば、デバイス igb0 はポート NET-0 を表し、デバイス igb1 はポート NET-1 を表します。1 つのコントローラごとに 1 つの NIC を管理インタフェースとして構成してください。

コントローラ上の物理 InfiniBand ポートを表すデバイスには、通常、ibp0、ibp1、ibp2、および ibp3 というラベルが付けられます。

データリンク

データリンクは、特定のネットワークデバイスでパケットを送信および受信するためのレイヤー 2 オブジェクトです。データリンクを使用して、LACP などの設定をネットワークデバイスに適用します。データリンクは、デバイスまたは IB パーティションと 1:1 に対応させることができます。または、ほかのデバイスとデータリンクで構成されたアグリゲーション、VLAN、および VNIC データリンクを定義できます。データリンクは、ネットワークデバイスに特定の設定を適用しない場合でも、ネットワーク構成を完了するために必要です。ネットワークデータリンクの構成を参照してください。

インタフェース

インタフェースは、IP アドレスおよびデータリンクのその他のプロパティーを構成するための IP 用のレイヤー 3 オブジェクトです。各 IP インタフェースは、単一のデータリンクに関連付けられるか、障害が発生したデータリンクから機能しているデータリンクに IP アドレスを自動的に移行できるようにする、データリンクのプールで構成された IP ネットワークマルチパス (IPMP) グループとして定義されます。ネットワークインタフェースの構成を参照してください。

次の例は、単一ポート上の 1 つの IP アドレスの構成を示しています。

  • デバイス - igb0

  • データリンク - datalink1

  • インタフェース - hostname (IP-address/mask)

次の例は、3 ウェイリンクアグリゲーションの構成を示しています。

  • デバイス - igb1、igb2、igb3

  • データリンク - aggr1 (LACP アグリゲーション)

  • インタフェース - hostname (IP-address/mask)

ルーティング

IP ルーティング構成は、システムが IP パケットを送信する方法を制御します。ネットワークルーティングの構成を参照してください。

アプライアンス用のネットワークを構成するには、次のセクションを参照してください。