ストレージプールにはデータが格納され、初期構成中またはその後に作成できます。プールには、データドライブと、ログデバイス、読み取りキャッシュデバイス、およびメタデバイスを含めることができます。
プールは暗号化できます。暗号化されていないプールを作成するには、この手順を使用します。暗号化プールを作成するには、暗号化プールの作成 (CLI)を参照してください。暗号化されていない状態ですでに作成されているプールに暗号化情報を追加することはできません。
この手順では、初期構成が完了していることを想定しています。ストレージプールの作成および構成は 2 段階のプロセスです。最初に、ストレージデバイスの存在と最小機能が検証され、ユーザーがドライブまたは場合によってはディスクシェルフ全体をプールに割り当てます。2 番目に、ストレージのニーズに基づいてドライブのプロファイルを選択します。なんらかの理由でプールが構成解除されている場合は、既存のストレージプールのインポート (CLI)の説明に従ってインポートできます。
特にレプリケーションワークロードで多発することがある冗長データを削減するために、複製解除を使用する利点を検討してください。このプール内のプロジェクトまたはシェアに対して複製解除が有効になる場合は、メタデバイスを割り当てます。詳細は、データ複製解除を参照してください。データデバイスおよびオプションのログデバイスとして SSD を利用するオールフラッシュストレージプールも存在しますが、これには読み取りキャッシュデバイスやメタデバイスは含まれません。オールフラッシュストレージプールの構成 (CLI)を参照してください。
始める前に
プールごとに選択するドライブの数に関する推奨事項については、プールあたりのデバイスの数を参照してください
さまざまなデータプロファイルを理解するには、ストレージプールのデータプロファイルを参照してください。
ディスクファームウェアアップグレードが発生しているときに、プール構成操作を実行しないでください。アップグレードが進行中かどうかを確認するには、maintenance system updates に移動します。
ストレージプール内の拡張されたデータ複製解除機能を使用するには、ソフトウェアリリース OS8.7.0 以降にアップグレードし、すべての遅延更新 (データ複製解除 v2 を含む) を受け入れます。Oracle ZFS Storage Appliance 顧客サービスマニュアルのデータ複製解除 v2 の遅延更新を参照してください。
hostname: configuration storage> config pool0 hostname: configuration storage (pool0) verify>
hostname:configuration storage (pool0) verify> show ID STATUS ALLOCATION DATA LOG CACHE META RPM 0 ok custom 0 0 0/4 0/4 1.86T 1 ok custom 0 0/2 34G 0 0 15000 2 ok custom 0 0/2 34G 0 0 15000
ログデバイス、キャッシュデバイス、およびメタデバイスの詳細は、ストレージプールのデータプロファイルを参照してください。
注意 - データディスクがいったんプールに追加されると、プールを完全に破棄してすべてのデータを失うことなくそのデータディスクを削除することはできません。 |
ID 「0」はコントローラで、残りの ID はディスクシェルフです。次の例では、1-data=8 により 1 番目のディスクシェルフから 8 個のデータドライブを割り当てています。
hostname:configuration storage (pool1) verify> set 1-data=8 1-data = 8
この例では、コントローラから 1 つのキャッシュデバイスを割り当てています。
hostname:configuration storage (pool1) verify> set 0-cache=1 0-cache = 1
この例では、コントローラから 1 つのメタデバイスを割り当てています。
hostname:configuration storage (pool1) verify> set 0-meta=1 0-meta = 1
hostname:configuration storage (pool1) verify> done
hostname:configuration storage (pool1) config> show PROFILE CAPCITY NSPF DESCRIPTION log_profile = log_stripe 17G no Striped log
注意 - 二重の障害により、ストライプ化された構成でログのデータ損失が発生する可能性があります。冗長性の向上のためには、ミラー化されたログプロファイルを構成することを強くお勧めします。詳細は、ストレージプールのデータプロファイルを参照してください。 |
hostname:configuration storage (pool1)> set log_profile=log_mirror
hostname:configuration storage (pool1)> set meta_profile=meta_mirror
hostname:configuration storage (pool1)> done