「構成」>「サービス」で、次の NFS サービスのプロパティーが使用できます。NFSv4 は、NFSv4.0 とも呼ばれます。
サポートされる最小バージョン - このドロップダウンリストを使用して、アプライアンスでサポートされる NFS のバージョンを制御します。
サポートされる最大バージョン - このドロップダウンリストを使用して、アプライアンスでサポートされる NFS のバージョンを制御します。
サーバースレッドの最大数 - 同時に実行される NFS リクエストの最大数を定義します (20 - 1000)。これは、最低でも予測される並行 NFS クライアント数に及ぶようにしてください。デフォルト値は 500 です。
猶予時間 - 計画外の停止によるアプライアンスのリブート後に、すべてのクライアントがロック状態を回復する必要のある秒数を定義します (15 - 600 秒)。このプロパティーは NFSv4.0 および NFSv4.1 クライアントのみに影響します (NFSv3 はステートレスであるため、再生する状態はありません)。この期間中、NFS サービスは古いロック状態の再生のみを処理します。猶予期間が終了するまで、ほかのサービスリクエストは処理されません。デフォルトの猶予期間は 90 秒です。猶予期間を短くすると、サーバーのリブート後に NFS クライアントはより迅速に処理を再開できますが、そのすべてのロック状態を回復できない可能性が高くなります。計画的な停止期間中、Oracle ZFS Storage Appliance は、NFSv4.0 および NFSv4.1 クライアントに対して猶予なしのロック状態の回復を提供します。計画的な停止は、更新や、CLI コマンド maintenance system reboot または BUI 電源アイコン
を使用したアプライアンスのリブートなどのイベント中に発生します。計画的な停止の場合、NFS サービスは、猶予期間の遅延を生じさせることなく、すべてのサービスリクエストを処理します。
カスタム NFSv4 識別情報ドメイン - このプロパティーを使用して、NFSv4.0 および NFSv4.1 ユーザーとグループ識別情報のマップ用のドメインを定義します。このプロパティーを設定しない場合、アプライアンスでは DNS を使用して識別情報のドメインを取得するために、まず _nfsv4idmapdomain DNS リソースレコードを確認し、次に DNS ドメイン自体にフォールバックします。
NFSv4 数値 ID 文字列を使用 - このプロパティーを使用して、NFSv4.0 および NFSv4.1 クライアントがユーザーおよびグループ ID に数値文字列を使用することを許可します。このプロパティーを設定しない場合、ユーザーおよびグループ ID はデフォルトの user@domain の形式で交換されます。このプロパティーは、認証タイプが AUTH_SYS である場合にのみ適用されます。CLI のプロパティーは use_numeric_ids です。
NFSv4 委譲を有効にする - このプロパティーを選択すると、クライアントはファイルをローカルにキャッシュし、サーバーに接続しないで変更を行えます。このオプションはデフォルトで有効になっており、通常はパフォーマンスが向上しますが、ほんの一部の環境では問題が発生することがあります。この設定の無効化は、特定のワークロードのパフォーマンスを慎重に測定し、その設定によって測定可能なパフォーマンスの利点を得られることが検証された場合にのみ行うようにしてください。このオプションは NFSv4.0 および NFSv4.1 のマウントにのみ影響します。
マウント表示 - このプロパティーを使用すると、シェアアクセスリストや、NFS クライアントからのリモートマウントに関する情報の可用性を制限できます。「フル」はフルアクセスを許可します。「制限付き」は、クライアントがアクセスを許可されているシェアしか表示できないようにアクセスを制限します。クライアントでは、サーバーで定義されたシェアのアクセスリストや、ほかのクライアントが行なったサーバーからのリモートマウントは表示できません。このプロパティーはデフォルトで「フル」に設定されています。
Oracle Intelligent Storage Protocol - NFSv4.0 および NFSv4.1 サービスには、Oracle Database NFSv4.0 および NFSv4.1 クライアントが ZFS Storage Appliance NFSv4.0 および NFSv4.1 サーバーに最適化情報を渡すことができるようにする Oracle Intelligent Storage Protocol のサポートが含まれています。詳細は、Oracle Intelligent Storage Protocolを参照してください。
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