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Oracle® ZFS Storage Appliance 管理ガイド、Release OS8.7.0

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更新: 2017 年 3 月
 
 

SMB の DFS 名前空間

分散ファイルシステム (Distributed File System、DFS) とは、SMB および MSRPC プロトコルを介して提供される仮想化技術です。DFS を使用すると、管理者は、異なるサーバー上にあるシェアフォルダを 1 つ以上の DFS 名前空間に透過的に関連付けることで、それらをグループ化できます。DFS 名前空間は、組織内にあるシェアフォルダの仮想ビューです。管理者は、名前空間に入れるシェアフォルダを選択したり、それらのフォルダが表示される際の階層を設計したり、シェアフォルダが名前空間で示す名前を決めたりできます。ユーザーが名前空間を表示すると、フォルダは単一の大容量ファイルシステムに常駐しているように見えます。ユーザーは、データを収容しているサーバー名やシェアフォルダを認識しなくても、名前空間のフォルダをナビゲートできます。

1 つのシステムにつき 1 つのシェアだけをスタンドアロンの DFS 名前空間としてプロビジョニングできます。ドメインベースの DFS 名前空間はサポートされません。各クラスタノードに別個のストレージプールが備わっている場合でも、1 つのクラスタにつき 1 つの DFS 名前空間しかプロビジョニングできません。SMB シェアを DFS 名前空間としてプロビジョニングするには、DFS 管理 MMC スナップインを使用してスタンドアロンの名前空間を作成します。

アプライアンスがActive Directoryドメインに参加しない場合、ワークグループのユーザーが DFS 名前空間を変更できるようにするには追加の構成が必要です。SMB ローカルユーザーが DFS 名前空間を作成または削除できるようにするには、そのユーザーにサーバーで作成された別個のローカルアカウントが必要です。SMB ローカルユーザー dfsadmin が DFS 名前空間を操作できるようにする手順については、ローカル SMB グループへの DFS 名前空間の追加を参照してください。