Ethernet デバイス上に組み込まれたネットワークと同様に、アプライアンスの内部および外部でのネットワーク障害から保護するには、InfiniBand ネットワークを冗長ファブリックトポロジの一部にする必要があります。ネットワークトポロジには、HCA、スイッチ、およびサブネットマネージャーの広範囲な冗長計画とともに、リンクレベルでのネットワーク障害から保護する IPMP を追加するようにしてください。
図 5 クラスタ化における InfiniBand の考慮点
適切なクラスタ構成を確保するには、各コントローラに同一スロットの同一 HCA を装着する必要があります。さらに、対応する各 HCA ポートを、同一メンバーシップ権限を持つサブネットマネージャー上の同じパーティション (pkey) に構成し、同じネットワークに接続する必要があります。複雑さを減らして適切な冗長性を確保するには、各ポートが InfiniBand サブネットワーク内の 1 つのパーティションにのみ属することをお勧めします。ネットワークインタフェースに静的な IP 構成が含まれる場合は、シングルトンリソースとプライベートリソースのどちらかとして構成できます。シングルトンリソースとして構成された場合、インタフェースの構築に使用されるすべての IB パーティションデータリンクおよびデバイスは、いつでも 1 つのコントローラでのみアクティブにできます。この具体的な例が上の図に示されています。対応するポートのパーティションメンバーシップの変更は、前述のクラスタ化規則と整合性がある方法で同時に発生する必要があります。公認の Oracle 再販業者またはサービス担当者は、これらの要件を満たすハードウェアアップグレードの計画を支援できます。
次の図は、サブネットマネージャー冗長性のためのクラスタ構成を示しています。2 つのデュアルポート HCA をサーバースイッチの冗長ペアに接続すると、冗長性が高くなります。
図 6 サブネットマネージャー冗長性のためのクラスタ構成
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