複製解除されたレプリケーションは、レプリケーションジョブによってネットワーク経由で送信されるデータの量を削減する機能を提供します。この機能は、レプリケーションのワイヤ上のデータ帯域幅要件を削減する際 (特に待機時間が長く、帯域幅が低く、コストが高いネットワークの使用時) に役立ちます。
複製解除されたレプリケーションは、デフォルトでは無効になっています。次の BUI の図に示すように、個々のレプリケーションアクションに対して有効にできます。
各レプリケーションアクションには、最新のレプリケーション更新に関する情報と、レプリケーションアクションの有効期間にわたって累積された統計を記録する stats ノードが用意されています。
これらの stats フィールドは、次を定量化します。
ディスク上の圧縮の利点
複製解除の利点
レプリケーションデータストリームの圧縮の利点
レプリケーション更新の期間
複製解除テーブルの構築時間 (データを送信する前)
複製解除テーブルの最大メモリー消費量
複製解除されたレプリケーションストリームの stats ノードには、次の読み取り専用プロパティーがあります。
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stats ノードのフィールドを一覧表示するには、まずレプリケーションアクションに移動し、stats ノードを入力してから「get」と入力します。
hostname:shares testproj action-001> stats hostname:shares testproj action-001 stats> hostname:shares testproj action-001 stats> get Properties: replica_data_timestamp = Thu Apr 21 2016 06:14:58 GMT+0000 (UTC) last_sync = Thu Apr 21 2016 17:50:18 GMT+0000 (UTC) last_try = Thu Apr 21 2016 17:50:18 GMT+0000 (UTC) last_result = success last_logical_bytes = 5.80401479T last_phys_bytes = 3.57996902T last_after_dedup = 953.489698G last_to_network = 943.954802G last_duration = 11:35:26 last_dd_table_build = 02:57:10 last_dd_table_mem = 3.5273976G total_updates = 40 total_logical_bytes = 232.16591T total_phys_bytes = 143.198761T total_after_dedup = 90.2222261T total_to_network = 90.0359976T total_duration = 404:34:00 dd_total_updates = 20 dd_total_logical_bytes = 116.080296T dd_total_phys_bytes = 71.5993804T dd_total_after_dedup = 18.6228456T dd_total_to_network = 18.4366172T dd_total_duration = 231:48:40 dd_total_table_build = 59:03:20 dd_total_table_mem = 70.547952G
最新のレプリケーション統計は、BUI および CLI から表示およびアクセスできる送信アラートとしても記録されます。詳細は、レプリケーションアラートを参照してください。
レプリケーションストリームに対して複製解除が有効になっている場合、データは複製解除と圧縮の複数の層を経由して変換されます。データが変換されると、データレートが測定および記録されます。これらの統計は、レプリケーションアクションの stats ノード内に記録されます。
レプリケーションアクションに対して複製解除が十分に効果的であったかどうかを判定するには、レプリケーション統計を検査します。
BUI では、レプリケーションの終了アラートを使用して phys_bytes と after_dedup の統計を比較することにより、複製解除されたレプリケーションの利点を測定します。レプリケーションアラートについては、レプリケーションアラートを参照してください。
CLI では、レプリケーションアクションの stats ノードを使用して last_phys_bytes と last_after_dedup の統計を比較することにより、複製解除されたレプリケーションの利点を測定します。stats ノードについては、複製解除されたレプリケーションの統計を参照してください。
このレプリケーションアクションによって実行されたすべての複製解除されたレプリケーション更新の平均の利点を測定するには、レプリケーションアクションの stats ノードを使用して、統計 dd_total_phys_bytes と dd_total_after_dedup を比較します。stats ノードについては、複製解除されたレプリケーションの統計を参照してください。