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Oracle® ZFS Storage Appliance 管理ガイド、Release OS8.7.0

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更新: 2017 年 3 月
 
 

シャドウ移行分析の使用

シェアごとの標準的なモニタリングのほかに、分析を通してシステム全体のシャドウ移行をモニターすることもできます。シャドウ移行の分析は「データ移動」カテゴリの下で利用できます。次の 3 つの基本的な統計を利用できます。

  • シャドウ移行リクエスト - この統計は、キャッシュされておらず、ファイルシステムのローカルにあることがわかっているファイルまたはディレクトリに対するリクエストを追跡します。これは移行が済んだものと移行が済んでいないものの両方のファイルおよびディレクトリを考慮に入れ、シャドウ移行の一部として発生する待機時間を追跡したり、バックグラウンド移行の進捗状況を追跡するために使用できます。この統計は、ファイル、シェア、プロジェクト、または待機時間ごとに分類できます。現在は同期と非同期の両方の (バックグラウンド) 移行が含まれるため、クライアントに表示される待機時間だけを表示することはできません。

  • シャドウ移行バイト数 - この統計は、ファイルまたはディレクトリの内容の移行の一部として転送されるバイト数を追跡します。これはメタデータには当てはまりません (拡張属性、ACL など)。これは転送されるデータの概算を示しますが、ソースデータセットに大量のメタデータがある場合、帯域幅が不釣り合いなほど小さくなります。完全な帯域幅は、ネットワーク分析を表示することによって観察できます。この統計は、ローカルファイル名、シェア、またはプロジェクトごとに分類できます。

  • シャドウ移行の操作 - この統計は、ソースファイルシステムに到達する必要がある操作を追跡します。この統計を使用すると、シャドウ移行のソースからのリクエストの待機時間を追跡できます。この統計は、ファイル、シェア、プロジェクト、または待機時間ごとに分類できます。