アプライアンスモデルでは、ネットワークデバイスは、使用可能なネットワークまたは InfiniBand ポートを表すためにシステムによって作成され、構成可能な設定を持っていません。データリンクはレイヤー 2 のエンティティーであり、これらのネットワークデバイスに LACP などの設定が適用されるように作成する必要があります。インタフェースは、IP 設定が含まれたレイヤー 3 のエンティティーです。これらの設定は、データリンクを介して使用可能になります。このモデルでは、ネットワークインタフェースの設定が、レイヤー 2 の設定のためのデータリンクと、レイヤー 3 の設定のためのインタフェースという 2 つの部分に分離されています。
「デバイス」列は、コントローラ上の物理ネットワークインタフェースカード (NIC) ポートに対応し、通常は igb0、igb1、igb2、および igb3 というラベルが付いています。ポート NET-0 はデバイス igb0 に対応し、ポート NET-1 は igb1 に対応するという具合になります。コントローラごとに 1 つの NIC ポートを管理インタフェースとして使用することを強くお勧めします。この列には、コントローラ上の物理 InfiniBand ポートも含まれており、通常は ibp0、ibp1、ibp2、および ibp3 というラベルが付いています。
「データリンク」列は、特定のネットワークデバイスのパケットを送受信するための構成体に対応します。これらは、VLAN、VNIC、IB パーティション、および LACP アグリゲーションをサポートします。ネットワークデバイスに特定の設定が適用されない場合でも、データリンクは、ネットワーク構成を完了するために必要です。
データリンクエンティティー (名前を「aggr1」とします) によって、ネットワークデバイスが構成可能な方法 (LACP アグリゲーションポリシー) でグループ化されます。インタフェースエンティティー (名前を「phobos」とします) によって、構成可能な IP アドレス設定が提供されます。これらの設定は、データリンクを介してネットワーク上で使用可能になります。ネットワークデバイス (システムが付けた名前は「igb1」、「igb2」、...) には、直接の設定はありません。
「インタフェース」列は、構成可能な IP アドレス設定とデータリンクのその他のプロパティーに対応します。インタフェースは、単一のデータリンクを介して使用可能か、障害が発生したデータリンクから機能しているデータリンクに IP アドレスを自動的に移行できるようにする、データリンクのプールで構成される IP マルチパス (IPMP) グループで定義されているように使用可能です。
1 つのポート上に 1 つの IP アドレスがある場合 (一般的な構成) の例を次に示します。
デバイス - igb0
データリンク - datalink1
インタフェース - deimos (192.168.2.80/22)
3 ウェイリンクアグリゲーションのための構成は次のとおりです。
デバイス - igb1、igb2、igb3
データリンク - aggr1 (LACP アグリゲーション)
インタフェース - phobos (192.168.2.81/22)