プロジェクトレベルとシェアレベルの両方でリモートレプリケーションを構成できますが、これらの理由のため、プロジェクトレベルのレプリケーションをお勧めします。このアプライアンスでは、管理者はプロジェクトレベルとシェアレベルの両方でリモートレプリケーションを構成できます。
レプリケーションスナップショットは、常にプロジェクトレベルで作成されます。複数のシェアレベルレプリケーションが 1 つのプロジェクト内にあると、大量のオーバーヘッドが生じ、プール内のスペースが消費されることがあります。
シェアレベルレプリケーションを逆向きにすると、シェアはそれ自体のプロジェクトに配置されます。つまり、レプリケーションの逆転により、すべてが同時にレプリケートされないかぎり、そのシェアはプロジェクトのほかのシェアから分割されます。
「シェア」画面で構成できるほかのプロパティーと同様に、各シェアはその親プロジェクトの構成を継承するか、それをオーバーライドできます。構成を継承する場合、シェアはその親プロジェクトと同じスケジュールに従って、同じオプションで、同じターゲットにレプリケートされます。それだけではなく、プロジェクトの構成を継承しているほかのシェアと同じプロジェクトレベルのスナップショットを使用して、同じストリームでレプリケートされます。複数のシェアに保存されているデータの間に整合性を必要とするアプリケーションでは、これが重要になる場合があります。構成をオーバーライドする場合、シェアはプロジェクトレベルのアクションでレプリケートされることはありませんが、プロジェクトを含む独自のシェアレベルのアクションでレプリケートされることがあります。プロジェクトのレプリケーション構成の一部をオーバーライドし、残りを継承するということはできません。
より正確には、プロジェクトとそのシェアのレプリケーション構成により、いくつかのレプリケーショングループが定義されます。各グループは、同時に作成されたスナップショットを使用して、1 つのストリームでレプリケートされます。すべてのグループには、プロジェクト自体が含まれています (プロジェクトは基本的にそのプロパティーだけを含む)。1 つのプロジェクトレベルのグループには、親プロジェクトのレプリケーション構成を継承しているすべてのシェアが含まれています。プロジェクトの構成をオーバーライドするシェアは、プロジェクトとシェア自体のみから成る新しいグループを形成します。
たとえば、次のような場合:
プロジェクト home とシェア bill、cindi、および dave があります。
home には、いくつかのアクションによるレプリケーションが構成されています。
home/bill と home/cindi はプロジェクトのレプリケーション構成を継承します。
home/dave はプロジェクトのレプリケーション構成をオーバーライドし、いくつかのアクションによる独自の構成を使用します。
この構成によって次のレプリケーショングループが定義され、その各グループは、プロジェクトとシェアに対して同時に作成されたスナップショットを使用して、アクションごとに 1 つのストリームでレプリケートされます。
1 つのプロジェクトレベルのグループ。home、home/bill、および home/cindi が含まれます。
1 つのシェアレベルのグループ。home と home/dave が含まれます。
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