このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。
多くのパフォーマンスの問題は、構成エラーの結果です。 このようなエラーは、サポートされているソフトウェア、ハードウェア、記憶域、ドライバおよびネットワーキング・コンポーネントに対して事前テストされた検証済の構成を使用することによって回避できます。 検証済の構成では、Oracle Linuxデプロイメントに対するベスト・プラクティスが具体化され、完全なスタックの実際のテストが行われています。 オラクル社では、100を超える検証済の構成を公開しており、これらは自由にダウンロードできます。 カーネル・パラメータの設定に関する推奨事項については、リリース・ノートも参照してください。
一般的な問題には、Oracleデータベース実行時のメモリー不足エラーや全体的なパフォーマンスの低下などがあります。 この問題の原因として考えられるのは、システム・グローバル領域(SGA)に対してHugePages機能を使用するようにシステムが構成されていないことです。 HugePagesを使用すると、2から256MBの間にページ・サイズを設定できるため、カーネルで管理する必要があるページの総数が削減されます。 HugePagesに関連付けられたメモリーはスワップアウトできないため、SGAはメモリーに常駐したままになります。
次の各ユーティリティを使用すると、システム・リソースの使用率とエラーに関する情報を収集でき、オーバーロードしたディスク、ネットワーク、メモリーまたはCPUが原因のパフォーマンスの問題を識別するのに役立ちます。
- dmesg
システム・リソースの使用率に関するエラーが含まれる場合がある、カーネル・リング・バッファの内容を表示します。
util-linux-ng
パッケージによって提供されます。- dstat
システム・リソースの使用率に関する統計を表示します。
dstat
パッケージによって提供されます。- free
システム内の空きメモリーおよび使用済メモリーの量を表示します。
procps
パッケージによって提供されます。- iostat
I/O統計をレポートします。
sysstat
パッケージによって提供されます。- iotop
ディスクおよびスワップI/Oをプロセスごとに監視します。
iotop
パッケージによって提供されます。- ip
ネットワーク・インタフェースの統計とエラーをレポートします。
iproute
パッケージによって提供されます。- mpstat
プロセッサ関連の統計をレポートします。
sysstat
パッケージによって提供されます。- sar
システム・アクティビティに関する情報をレポートします。
sysstat
パッケージによって提供されます。- ss
ネットワーク・インタフェースの統計をレポートします。
iproute
パッケージによって提供されます。- top
システムで実行中のタスクの動的なリアルタイム・ビューを提供します。
procps
パッケージによって提供されます。- uptime
過去1分間、5分間および15分間のシステム・ロード平均を表示します。
procps
パッケージによって提供されます。- vmstat
仮想メモリー統計をレポートします。
procps
パッケージによって提供されます。
これらのユーティリティの多くは、オーバーラップ機能を提供します。 詳細は、ユーティリティの個々のマニュアル・ページを参照してください。
システム・パフォーマンスに影響を与えるカーネル・パラメータのリストは、第4.2.3項「システム・パフォーマンスを制御するパラメータ」を参照してください。