このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。

機械翻訳について

7.1 タスクの自動化について

自動化されたタスクを使用して、定期的なバックアップ、システムの監視、カスタム・スクリプトの実行、およびその他の管理タスクを実行できます。

cronおよびanacronユーティリティを使用すると、時刻、日、月、曜日および週の組合せに従って再帰タスク(ジョブ)の実行をスケジュールできます。cronを使用すると、ジョブを毎分実行するようにスケジュールできます。 ジョブがスケジュールされているときにシステムが停止した場合、システムが再起動してもcronはジョブを実行しません。anacronを使用すると、システム・ジョブを1日1回のみ実行するようにスケジュールできます。 ただし、スケジュールされたジョブが実行されなかった場合、そのジョブはシステムが再起動されると実行されます。anacronは、主にラップトップ・コンピュータで使用することを目的にしています。

通常、cronおよびanacronを直接実行する必要はありません。 crondデーモンがcronのかわりにスケジュール済タスクを実行し、anacronを1時間に1回起動します。crondは、/etc/crontabまたは/etc/cron.d内のファイルでシステムのcronジョブ定義を確認し、/var/spool/cronでユーザーに属するcronジョブ定義を確認します。crondは各ジョブ定義をチェックして、現行の分内に実行する必要があるかどうかを確認します。 ジョブの実行がスケジュールされている場合、crondは、ジョブ定義ファイルの所有者として、またはシステムのcronジョブの場合はジョブ定義で指定されているユーザー(ある場合)として、そのジョブを実行します。

crondrootとして、/etc/cron.d/0hourlyのスケジュールに従って、/etc/cron.hourlyディレクトリ内の0anacronスクリプトを1時間に1回実行します。 anacronがまだ実行されておらず、システムがメインに接続されてバッテリ・パワーでない場合、crondanacronを起動します。

anacronrootとして、/etc/anacrontabにスケジュールされたジョブ定義に従って、/etc/cron.daily/etc/cron.weeklyおよび/etc/cron.monthlyディレクトリ内のスクリプトを1日、週または月に1回実行します。