このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。
自動化されたタスクを使用して、定期的なバックアップ、システムの監視、カスタム・スクリプトの実行、およびその他の管理タスクを実行できます。
cron
およびanacron
ユーティリティを使用すると、時刻、日、月、曜日および週の組合せに従って再帰タスク(ジョブ)の実行をスケジュールできます。cron
を使用すると、ジョブを毎分実行するようにスケジュールできます。 ジョブがスケジュールされているときにシステムが停止した場合、システムが再起動してもcron
はジョブを実行しません。anacron
を使用すると、システム・ジョブを1日1回のみ実行するようにスケジュールできます。 ただし、スケジュールされたジョブが実行されなかった場合、そのジョブはシステムが再起動されると実行されます。anacron
は、主にラップトップ・コンピュータで使用することを目的にしています。
通常、cron
およびanacron
を直接実行する必要はありません。 crond
デーモンがcron
のかわりにスケジュール済タスクを実行し、anacron
を1時間に1回起動します。crond
は、/etc/crontab
または/etc/cron.d
内のファイルでシステムのcron
ジョブ定義を確認し、/var/spool/cron
でユーザーに属するcron
ジョブ定義を確認します。crond
は各ジョブ定義をチェックして、現行の分内に実行する必要があるかどうかを確認します。 ジョブの実行がスケジュールされている場合、crond
は、ジョブ定義ファイルの所有者として、またはシステムのcron
ジョブの場合はジョブ定義で指定されているユーザー(ある場合)として、そのジョブを実行します。
crond
はroot
として、/etc/cron.d/0hourly
のスケジュールに従って、/etc/cron.hourly
ディレクトリ内の0anacron
スクリプトを1時間に1回実行します。 anacron
がまだ実行されておらず、システムがメインに接続されてバッテリ・パワーでない場合、crond
はanacron
を起動します。
anacron
はroot
として、/etc/anacrontab
にスケジュールされたジョブ定義に従って、/etc/cron.daily
、/etc/cron.weekly
および/etc/cron.monthly
ディレクトリ内のスクリプトを1日、週または月に1回実行します。