このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。
Oracle Linuxシステム上の物理ネットワーク・デバイスおよび仮想ネットワーク・デバイスにはそれぞれ、/etc/sysconfig/network-scripts
ディレクトリにあるifcfg-
(interface
interface
はインタフェースの名前)という名前の構成ファイルが関連付けられています。 次に例を示します。
#cd /etc/sysconfig/network-scripts
#ls ifcfg-*
ifcfg-eth0 ifcfg-eth1 ifcfg-lo
この例では、ifcfg-eth0
とifcfg-eth1
の2つはイーサネット・インタフェース用の構成ファイルで、ifcfg-lo
はループバック・インタフェース用の構成ファイルです。 システムではブート時に構成ファイルを読み取り、ネットワーク・インタフェースを構成します。
次に、Dynamic Host Configuration Protocol (DHCP)を使用してIPアドレスを取得するネットワーク・インタフェース用のifcfg-eth0
ファイルのサンプル・エントリを示します。
DEVICE="eth0" NM_CONTROLLED="yes" ONBOOT=yes USERCTL=no TYPE=Ethernet BOOTPROTO=dhcp DEFROUTE=yes IPV4_FAILURE_FATAL=yes IPV6INIT=no NAME="System eth0" UUID=5fb06bd0-0bb0-7ffb-45f1-d6edd65f3e03 HWADDR=08:00:27:16:C3:33 PEERDNS=yes PEERROUTES=yes
インタフェースが静的IPアドレスを使用して構成されている場合、ファイルには次のようなエントリが含まれます。
DEVICE="eth0" NM_CONTROLLED="yes" ONBOOT=yes USERCTL=no TYPE=Ethernet BOOTPROTO=none DEFROUTE=yes IPV4_FAILURE_FATAL=yes IPV6INIT=no NAME="System eth0" UUID=5fb06bd0-0bb0-7ffb-45f1-d6edd65f3e03 HWADDR=08:00:27:16:C3:33 IPADDR=192.168.1.101 NETMASK=255.255.255.0 BROADCAST=192.168.1.255 PEERDNS=yes PEERROUTES=yes
通常、インタフェース構成ファイルでは次の構成パラメータが使用されます。
-
BOOTPROTO
インタフェースでIPアドレスを取得する方法。
-
bootp
Bootstrap Protocol (BOOTP)。
-
dhcp
Dynamic Host Configuration Protocol (DHCP)。
-
none
静的に構成されたIPアドレス。
-
-
BROADCAST
IPv4ブロードキャスト・アドレス。
-
DEFROUTE
このインタフェースがデフォルト・ルートかどうか。
-
DEVICE
物理ネットワーク・インタフェース・デバイス(またはPPP論理デバイス)の名前。
-
HWADDR
イーサネット・デバイスのメディア・アクセス制御(MAC)アドレス。
-
IPADDR
インタフェースのIPv4アドレス。
-
IPV4_FAILURE_FATAL
IPv4構成が失敗した場合にデバイスを無効にするかどうか。
-
IPV6_FAILURE_FATAL
IPv6構成が失敗した場合にデバイスを無効にするかどうか。
-
IPV6ADDR
CIDR表記のインタフェースのIPv6アドレス。 たとえば、
IPV6ADDR="2001:db8:1e11:115b::1/32"
などです。-
IPV6INIT
インタフェースに対してIPv6を有効にするかどうか。
-
MASTER
このインタフェースがバックアップされるプライマリ結合インタフェースの名前を指定します。
-
NAME
ネットワーク接続GUIに表示されるインタフェースの名前。
-
NETMASK
インタフェースのIPv4ネットワーク・マスク。
-
NETWORK
ネットワークのIPV4アドレス。
-
NM_CONTROLLED
ネットワーク・インタフェース・デバイスがネットワーク管理デーモン
NetworkManager
によって制御されるかどうか。-
ONBOOT
ブート時にインタフェースをアクティブ化するかどうか。
-
PEERDNS
DNS解決で使用する
/etc/resolv.conf
ファイルに、DHCPサーバーから取得された情報を含めるかどうか。-
PEERROUTES
インタフェースのデフォルト・ゲートウェイを定義するルーティング表エントリの情報を、DHCPサーバーから取得するかどうか。
-
SLAVE
このインタフェースが結合インタフェースのバックアップであることを指定します。
-
TYPE
インタフェース・タイプ。
-
USERCTL
root
以外のユーザーがこのインタフェースの状態を制御できるかどうか。-
UUID
ネットワーク・インタフェース・デバイスの汎用一意識別子。