このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
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機械翻訳について

16.4.1 Sendmail構成ファイルについて

Sendmailのメイン構成ファイルは/etc/mail/sendmail.cfで、手動での編集は意図されていません。 かわりに、/etc/mail/sendmail.mcファイルで構成を変更します。

他のシステムからの電子メールをSendmailでリレーする必要がある場合は、sendmail.mcの次の行を変更します。

DAEMON_OPTIONS(`Port=smtp,Addr=127.0.0.1, Name=MTA')dnl

変更後:

dnl # DAEMON_OPTIONS(`Port=smtp,Addr=127.0.0.1, Name=MTA')dnl

先頭のdnldelete to new lineの略語で、その行を事実上コメント・アウトします。

sendmail.mcを編集した後は、sendmailサービスを再起動してsendmail.cfを再生成します。

# service sendmail restart
Shutting down sm-client:                                   [  OK  ]
Shutting down sendmail:                                    [  OK  ]
Starting sendmail:                                         [  OK  ]
Starting sm-client:                                        [  OK  ]

別の方法として、/etc/mailmakeスクリプトを使用できます。

# /etc/mail/make all

ただし、再生成した構成ファイルは、サーバーを再起動するまでは使用されません。

/etc/mailに格納される他の重要なSendmail構成ファイルには、次のものがあります。

access

ローカル・ホストから他のシステムへのアウトバウンド・メールを処理するリレー・ホストを構成します。 これはデフォルトの構成です。

Connect: localhost.localdomain      RELAY
Connect: localhost                  RELAY
Connect: 127.0.0.1                  RELAY

ローカル・ネットワーク上の他のシステムからのメールをリレーするようにSendmailを構成するには、次のようなエントリを追加します。

Connect: 192.168.2                    RELAY
mailertable

あるドメインから別のドメインへの電子メールの転送を構成します。 次の例は、yourorg.orgドメインに送信された電子メールをmydom.comドメインのSMTPサーバーに転送します。

yourorg.org        smtp:[mydom.com] 
virtusertable

複数のドメインへの電子メールの供給を構成します。 宛先アドレスで開始する各行には、Sendmailが電子メールを送信する転送先アドレスが続きます。 たとえば、次のエントリは、yourorg.orgの任意のユーザーに宛てた電子メールをmydom.comの同じユーザーに転送します。

@yourorg.org           %1@mydom.com

これらの各構成ファイルには、/etc/mail内に対応するデータベース(.db)ファイルがあり、Sendmailがこのファイルを読み取ります。 構成ファイルに変更を加えた後は、sendmailサービスを再起動します。 データベース・ファイルを再生成するには、/etc/mail/make allコマンドを実行します。 sendmail.cfについては、サーバーを再起動するまで、再生成したデータベース・ファイルは使用されません。