このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。

機械翻訳について

4.2.3 システム・パフォーマンスを制御するパラメータ

次のパラメータは、システム・パフォーマンスの部分を制御します。

fs.file-max

すべてのプロセスに対するオープン・ファイルの最大数を指定します。 ファイル・ハンドラ不足に関するメッセージが表示された場合は、このパラメータの値を増やします。

net.core.netdev_max_backlog

受信者のバックログ・キューのサイズを指定し、これは、カーネルでパケットが処理される速度より速くインタフェースでパケットが受信される場合に使用されます。 このキューが小さすぎると、ネットワーク上ではなく、受信者側でパケットが失われます。

net.core.rmem_max

最大読取りソケット・バッファ・サイズを指定します。 ネットワーク・パケットの喪失を最小限にするために、このバッファは受信ネットワーク・パケットを処理するのに十分な大きさにする必要があります。

net.core.wmem_max

最大書込みソケット・バッファ・サイズを指定します。 ネットワーク・パケットの喪失を最小限にするために、このバッファは送信ネットワーク・パケットを処理するのに十分な大きさにする必要があります。

net.ipv4.tcp_available_congestion_control

使用可能なTCP輻輳回避アルゴリズムを表示します。 htcpを実装するためにtcp_htcpなどの追加モジュールをロードする必要がある場合は、modprobeコマンドを使用します。

net.ipv4.tcp_congestion_control

使用するTCP輻輳回避アルゴリズムを指定します。

net.ipv4.tcp_max_syn_backlog

許可される未処理のSYNリクエスト数を指定します。 ログにsynflood警告が表示され、調査で、正規接続試行によってサーバーがオーバーロードであるために発生していることが示された場合は、このパラメータの値を増やします。

net.ipv4.tcp_rmem

TCPソケットに使用される、最小、デフォルトおよび最大受信バッファ・サイズを指定します。 最大値はnet.core.rmem_maxより大きい値にできません。

net.ipv4.tcp_wmem

TCPソケットに使用される、最小、デフォルトおよび最大送信バッファ・サイズを指定します。 最大値はnet.core.wmem_maxより大きい値にできません。

vm.swappiness

カーネルが、ロードしたページをシステム・ページ・キャッシュから削除するかわりに、ページをスワップに書き込む頻度を指定します。 0に設定すると、メモリー不足の状態を回避する目的でのみスワッピングが発生します。 100に設定すると、カーネルは頻繁にスワップします。 デスクトップ・システムの場合、低い値に設定すると、待機時間が短縮され、システム応答が改善する場合があります。 デフォルト値は60です。

注意

このパラメータは、ハード・ディスクの電力消費を節約するために、ノートパソコンで使用します。 サーバー・システム上でこの値を調整しないでください。