このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。
rootファイル・システムの変換を実行する前に、その状態をリストアできる完全なシステム・バックアップを作成してください。
rootのExt2ファイル・システムをExt3に変換するには:
次のコマンドをrootファイル・システムに対応するブロック・デバイスを指定して使用します。
#
tune2fs -j
device
このコマンドによって、Ext3ジャーナルが
/.journal
ファイルとしてファイル・システムに追加されます。mountコマンドを実行して、rootファイル・システムとして現在マウントされているデバイスを判別します。
次の例では、rootファイル・システムがディスク・パーティション
/dev/sda2
に相当します。#
mount
/dev/sda2 on / type ext2 (rw)システムを停止します。
Oracle LinuxのブートCD、DVDまたはISOからシステムをブートします。 https://edelivery.oracle.com/linuxからISOをダウンロードできます。
インストール・メニューからインストール済システムのレスキューを選択します。 プロンプトが表示されたら、言語とキーボードを指定し、インストール・メディアとしてローカルCD/DVDを選択し、いいえを選択してネットワーク・インタフェースの起動を回避し、スキップを選択してレスキュー環境の選択を省略します。
シェルの起動を選択して、画面の一番下に
bash
シェル・プロンプト(bash-4.1#
)を表示します。既存のrootファイル・システムをLVMボリュームとして構成している場合、次のコマンドを使用してボリューム・グループ(
vg_host01
など)を起動します。bash-4.1#
lvchange -ay vg_host01
fsck.ext3を使用して、ファイル・システムをチェックします。
bash-4.1#
fsck.ext3 -f
device
ここで、
device
はrootファイル・システムのデバイスです(/dev/sda2
など)。このコマンドによって、
.journal
ファイルがジャーナルinodeに移動します。マウント・ポイント(
/mnt1
)を作成し、変換されたrootファイル・システムをそこにマウントします。bash-4.1#
mkdir /mnt1
bash-4.1#mount -t ext3
device
/mnt1vi
コマンドを使用して/mnt1/etc/fstab
を編集し、次の例のようにrootファイル・システムのファイル・システム・タイプをext3
に変更します。/dev/sda2 / ext3 defaults 1 1
マウントされたファイル・システムのルートにファイル
.autorelabel
を作成します。bash-4.1#
touch /mnt1/.autorelabel
/
に.autorelabel
ファイルが存在すると、SELinuxによってファイル・システム上のすべてのファイルのセキュリティ属性が再作成されます。ノート.autorelabel
ファイルを作成しないと、システムを正常にブートできない可能性があります。 ファイルを作成せずに再起動に失敗した場合、カーネル・ブート・パラメータにselinux=0
を指定してSELinuxを一時的に無効にするか、enforcing=0
を指定してSELinuxを許容モードで実行します。変換されたrootファイル・システムをアンマウントします。
bash-4.1#
umount /mnt1
ブートCD、DVDまたはISOを取り出し、システムを再起動します。
詳細は、tune2fs(8)
マニュアル・ページを参照してください。