このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。

機械翻訳について

20.15 rootのExt2ファイル・システムのExt3への変換

注意

rootファイル・システムの変換を実行する前に、その状態をリストアできる完全なシステム・バックアップを作成してください。

rootのExt2ファイル・システムをExt3に変換するには:

  1. 次のコマンドをrootファイル・システムに対応するブロック・デバイスを指定して使用します。

    # tune2fs -j device

    このコマンドによって、Ext3ジャーナルが/.journalファイルとしてファイル・システムに追加されます。

  2. mountコマンドを実行して、rootファイル・システムとして現在マウントされているデバイスを判別します。

    次の例では、rootファイル・システムがディスク・パーティション/dev/sda2に相当します。

    # mount
    /dev/sda2 on / type ext2 (rw)

  3. システムを停止します。

  4. Oracle LinuxのブートCD、DVDまたはISOからシステムをブートします。 https://edelivery.oracle.com/linuxからISOをダウンロードできます。

  5. インストール・メニューからインストール済システムのレスキューを選択します。 プロンプトが表示されたら、言語とキーボードを指定し、インストール・メディアとしてローカルCD/DVDを選択し、いいえを選択してネットワーク・インタフェースの起動を回避し、スキップを選択してレスキュー環境の選択を省略します。

  6. シェルの起動を選択して、画面の一番下にbashシェル・プロンプト(bash-4.1#)を表示します。

  7. 既存のrootファイル・システムをLVMボリュームとして構成している場合、次のコマンドを使用してボリューム・グループ(vg_host01など)を起動します。

    bash-4.1# lvchange -ay vg_host01

  8. fsck.ext3を使用して、ファイル・システムをチェックします。

    bash-4.1# fsck.ext3 -f device

    ここで、deviceはrootファイル・システムのデバイスです(/dev/sda2など)。

    このコマンドによって、.journalファイルがジャーナルinodeに移動します。

  9. マウント・ポイント(/mnt1)を作成し、変換されたrootファイル・システムをそこにマウントします。

    bash-4.1# mkdir /mnt1
    bash-4.1# mount -t ext3 device /mnt1

  10. viコマンドを使用して/mnt1/etc/fstabを編集し、次の例のようにrootファイル・システムのファイル・システム・タイプをext3に変更します。

    /dev/sda2        /       ext3    defaults  1 1

  11. マウントされたファイル・システムのルートにファイル.autorelabelを作成します。

    bash-4.1# touch /mnt1/.autorelabel

    /.autorelabelファイルが存在すると、SELinuxによってファイル・システム上のすべてのファイルのセキュリティ属性が再作成されます。

    ノート

    .autorelabelファイルを作成しないと、システムを正常にブートできない可能性があります。 ファイルを作成せずに再起動に失敗した場合、カーネル・ブート・パラメータにselinux=0を指定してSELinuxを一時的に無効にするか、enforcing=0を指定してSELinuxを許容モードで実行します。

  12. 変換されたrootファイル・システムをアンマウントします。

    bash-4.1# umount /mnt1

  13. ブートCD、DVDまたはISOを取り出し、システムを再起動します。

詳細は、tune2fs(8)マニュアル・ページを参照してください。