このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。
ソフトウェアRAIDデバイスを作成するには:
mdadmコマンドを使用して、MD RAIDデバイスを作成します。
#
mdadm --create
md_device
--level=
RAID_level
[options
]--raid-devices=
N
device
...たとえば、
/dev/sdf
および/dev/sdg
からRAID-1デバイス/dev/md0
を作成するには、次のようにします。#
mdadm --create /dev/md0 --level=1 -raid-devices=2 /dev/sd[fg]
/dev/sdb
、/dev/sdc
およびdev/sdd
からRAID-5デバイス/dev/md1
を作成するには、次のようにします。#
mdadm --create /dev/md1 --level=5 -raid-devices=3 /dev/sd[bcd]
拡張、再構成または障害が発生したデバイスの交換に使用可能な予備デバイスを組み込む場合は、次の例のように--spare-devicesオプションを使用して、その数を指定します。
#
mdadm --create /dev/md1 --level=5 -raid-devices=3 --spare-devices=1 /dev/sd[bcde]
ノートRAIDおよび予備デバイスの数は、指定するデバイスの数と等しい必要があります。
RAID構成を
/etc/mdadm.conf
に追加します。#
mdadm --examine --scan >> /etc/mdadm.conf
ノートこのステップは省略可能です。 これは、ブート時にmdadmが配列を組み立てるのに役立ちます。
たとえば、
/etc/mdadm.conf
の次のエントリは、デバイスおよび/dev/md0
および/dev/md1
に相当する配列を定義します。DEVICE /dev/sd[c-g] ARRAY /dev/md0 devices=/dev/sdf,/dev/sdg ARRAY /dev/md1 spares=1 devices=/dev/sdb,/dev/sdc,/dev/sdd,/dev/sde
その他の例は、サンプル構成ファイル
/usr/share/doc/mdadm-3.2.1/mdadm.conf-example
を参照してください。
作成したMD RAIDデバイスは、物理ストレージ・デバイスと同じ方法で構成および使用できます。 たとえば、LVM物理ボリューム、ファイル・システム、スワップ・パーティション、自動ストレージ管理(ASM)ディスクまたはRAWデバイスとして構成できます。
MD RAIDデバイスのステータスをチェックするには、次の例のように/proc/mdstat
を表示します。
# cat /proc/mdstat
Personalities : [raid1]
mdo : active raid1 sdg[1] sdf[0]
MD RAIDデバイスに関する要約情報および詳細情報を表示するには、mdadmで--queryおよび--detailオプションを使用します。
詳細は、md(4)
、mdadm(8)
およびmdadm.conf(5)
の各マニュアル・ページを参照してください。