このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
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11.5 ネットワーク・インタフェース結合の構成

ネットワーク・インタフェース結合(ポート・トランキング、チャネル結合、リンク集約、NICチーミングなどとも呼ばれます)では、複数のネットワーク接続が1つの論理インタフェースに結合されます。 結合ネットワーク・インタフェースは、ロード・バランシングによってデータ・スループットを増やし、あるコンポーネント・デバイスから別のコンポーネント・デバイスへのフェイルオーバーを可能にすることによって冗長性を提供できます。 デフォルトでは、結合インタフェースはカーネルに対する通常のネットワーク・デバイスのように表示されますが、単純なラウンドロビン・スケジューラを使用して、使用可能なバックアップ・デバイス経由でネットワーク・パケットを送信します。 結合インタフェースの構成ファイル内の結合モジュール・パラメータを構成して、ロード・バランシングとデバイス・フェイルオーバーの動作を変更できます。

基本ロード・バランシング・モード(balance-rrおよびbalance-xor)では、EtherChannelまたはトランキングをサポートするスイッチが使用されます。 拡張ロード・バランシング・モード(balance-tlbおよびbalance-alb)では、切替えハードウェアに要件は強要されませんが、各コンポーネント・インタフェースに対するデバイス・ドライバで、ethtoolのサポート、またはデバイスがアクティブ中にハードウェア・アドレスを変更する機能など、ある特定の機能を実装することが必要です。 詳細は、/usr/share/doc/iputils-*/README.bondingを参照してください。

Oracle Linuxカーネルに用意されている結合ドライバを使用すると、eth0eth1などの複数のネットワーク・インタフェースを、bond0などの1つの論理インタフェースに集約できます。

結合インタフェースを作成するには:

  1. /etc/sysconfig/network-scriptsディレクトリにifcfg-bondNというファイルを作成します(Nは、0など、インタフェースの番号です)。

  2. DEVICEethn ではなくbondN に設定されている点を除き、ifcfg-bondNのコンテンツをイーサネット・インタフェースの構成設定と同様に編集します。次に例を示します:

    DEVICE="bond0"
    IPADDR=192.168.1.121
    NETMASK=255.255.255.0
    NETWORK=192.168.1.0
    BROADCAST=192.168.1.255
    ONBOOT=yes
    BOOTPROTO=none
    USERCTL=no
    TYPE=Ethernet
    BONDING_OPTS="bonding parameters separated by spaces"

    BONDING_OPTSの設定は、たとえば、ロード・バランシング・メカニズムの指定またはARPリンクの監視の構成のために、結合モジュールにパラメータを渡す必要がある場合以外はオプションです。 詳細は、/usr/share/doc/iputils-*/README.bondingを参照してください。

  3. 次の例のように、結合する各インタフェースについて、そのifcfg-interfaceファイルを、MASTER=bondNおよびSLAVEエントリが含まれるように編集します。

    DEVICE="eth0"
    NAME="System eth0"
    IPADDR=192.168.1.101
    NETMASK=255.255.255.0
    BROADCAST=192.0.2.255
    NM_CONTROLLED="yes"
    ONBOOT=yes
    USERCTL=no
    TYPE=Ethernet
    BOOTPROTO=none
    DEFROUTE=yes
    IPV4_FAILURE_FATAL=yes
    IPV6INIT=no
    PEERDNS=yes
    PEERROUTES=yes
    MASTER=bond0
    SLAVE
  4. 次の例のように、ファイル/etc/modprobe.d/bonding.confを作成し、各結合インタフェースに対するエントリが含まれるようにします。

    alias bond0 bonding

    このファイルが存在することで、結合インタフェースの起動時に、カーネルによって確実に結合モジュールがロードされるようになります。 構成するすべての結合インタフェースのエントリがこのファイルに必要です。

  5. コンポーネント・インタフェースが稼働中の場合は、それらを停止し、その後で結合インタフェースを起動します。

    # ip link set eth0 down
    # ip link set eth1 down
    # ip link set bond0 up