このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。
初期化した物理ボリュームは、新規または既存のボリューム・グループに追加できます。
ボリューム・グループを作成するには、vgcreateコマンドを使用します。
#vgcreate
[options
]volume_group
physical_volume
...
この例では、物理ボリューム/dev/sdb
、/dev/sdc
、/dev/sdd
および/dev/sde
からボリューム・グループmyvg
を作成します。
# vgcreate -v myvg /dev/sd[bcde]
Wiping cache of LVM-capable devices
Adding physical volume ‘/dev/sdb’ to volume group ‘myvg’
Adding physical volume ‘/dev/sdc’ to volume group ‘myvg’
Adding physical volume ‘/dev/sdd’ to volume group ‘myvg’
Adding physical volume ‘/dev/sde’ to volume group ‘myvg’
Archiving volume group “myvg” metadata (seqno 0).
Creating volume group backup “/etc/lvm/backup/myvg” (seqno 1).
Volume group “myvg” successfully created
LVMは、ボリューム・グループ内の記憶域を物理的なエクステント(ストレージを論理ボリュームに割り当てる際にLVMで使用する最小単位)に分割します。 エクステントのデフォルト・サイズは4MBです。
LVMがボリューム・グループからどのようにエクステントを割り当てるかについては、ボリューム・グループおよび論理ボリュームの割当ポリシーで判断されます。 ボリューム・グループのデフォルトの割当ポリシーはnormal
で、物理ボリュームと同じボリュームにパラレル・ストライプを配置しないなどのルールが適用されます。 論理ボリュームのデフォルトの割当ポリシーはinherit
で、これはボリューム・グループと同じポリシーを論理ボリュームで使用することを意味します。 lvchangeまたはvgchangeコマンドを使用してデフォルトの割当ポリシーを変更するか、ボリューム・グループまたは論理ボリュームを作成するときに割当ポリシーをオーバーライドできます。 その他の割当ポリシーには、anywhere
、contiguous
およびcling
があります。
物理ボリュームをボリューム・グループに追加するには、vgextendコマンドを使用します。
#vgextend
[options
]volume_group
physical_volume
...
ボリューム・グループから物理ボリュームを削除するには、vgreduceコマンドを使用します。
#vgreduce
[options
]volume_group
physical_volume
...
ボリューム・グループに関する情報を表示するには、vgdisplay、vgsおよびvgscanコマンドを使用します。
LVMからボリューム・グループを削除するには、vgremoveコマンドを使用します。
#vgremove
volume_group
ボリューム・グループの管理に使用可能なその他のコマンドには、vgchange、vgck、vgexport、vgimport、vgmerge、vgrenameおよびvgsplitがあります。
詳細は、lvm(8)
、vgcreate(8)
およびLVMのその他のマニュアル・ページを参照してください。