このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。

機械翻訳について

22.4.3 Oracleデータベース

Oracleデータファイル、制御ファイル、REDOログ、投票ディスクおよびOCRをホストするボリュームをマウントする場合、noatimeオプションを指定します。 noatimeオプションによって、inodeのアクセス時間の不要な更新が無効になります。

nointrマウント・オプションを指定すると、シグナルによる進行中のI/Oトランザクションへの割込みを防ぐことができます。

デフォルトでは、init.oraパラメータのfilesystemio_optionsによって、Oracleデータファイル、制御ファイルおよびREDOログへの直接I/Oを実行するようにデータベースに指示します。 また、投票ディスクおよびOCRを含むボリュームに対してdatavolumeマウント・オプションを指定する必要もあります。 このオプションは、Oracleユーザーのホーム・ディレクトリまたはOracle E-Business Suiteをホストするボリュームには指定しないでください。

データベース・ブロックがディスク全体に断片化されることを避けるには、ファイル・システム・クラスタ・サイズが少なくともデータベース・ブロック・サイズ(通常は8KB)と同じ大きさである必要があります。 mkfs.ocfs2コマンドにファイル・システムの用途タイプをdatafilesとして指定すると、ファイル・システム・クラスタ・サイズは128KBに設定されます。

Oracleデータファイルにデータを同時にストリーミングすることによって複数のノードでスループットを最大化するため、OCFS2はPOSIX標準とは異なっており、非拡張型の直接I/O書込みを実行する場合にディスクの変更時刻(mtime)を更新しません。 mtimeの値はメモリー内で更新されますが、OCFS2は、アプリケーションがファイルを拡張するか切り捨てないかぎり、またはtouchコマンドなどを使用してファイル・メタデータを変更する操作を実行しないかぎり、ディスクに値を書き込みません。 この動作の結果として、同じファイルについて異なるタイムスタンプをレポートする異なるノードが出現します。 次のコマンドを使用して、ファイルのディスク上のタイムスタンプを表示できます。

# debugfs.ocfs2 -R "stat /file_path" device | grep "mtime:"