このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。
/etc/init.dディレクトリには、システム・サービスの開始や停止、またはシステム・サービスの操作の制御に使用されるスクリプトが格納されています。 システムで実行レベルが変更されると、/etc/init/rc.confファイルの制御下でinitは/etc/rcスクリプトをコールして、新しい実行レベルで必要なサービスを開始し、現在実行中のサービスで不要になったサービスを停止します。
各実行レベルNに対して、initがサービスの開始および停止に使用するスクリプトが格納される/etc/rcディレクトリがあります。 たとえば、N.d/etc/rc3.dは実行レベル3用のディレクトリです。 /etc/rcディレクトリ内の各スクリプトは、実際にはN.d/etc/init.d内のスクリプトへのシンボリック・リンクです。 シンボリック・リンクを使用すると、シンボリック・リンクが参照するスクリプトに影響を与えずに、実行レベルを再構成できます。
各シンボリック・リンクの名前は、K (中断)またはS (開始)のいずれかで始まり、initがサービスを中断または開始する順序を示す連番がその後に続きます。initは、最初に、引数stopを使用して各Kスクリプトを実行することにより、各K*サービスを連番の順序で停止します。initは、次に、引数startを使用して各Sスクリプトを実行することにより、各S*サービスを連番の順序で開始します。 シンボリック・リンクの連番が同じ場合、initはアルファベット順に停止または開始を行います。
/etc内のinit.d、rc、rc.local、rc.sysinitおよびrcのエントリは、実際にはN.d/etc/rc.dディレクトリ内のエントリへのシンボリック・リンクです。 これらのリンクにより、UNIX System V (SysV)との互換性が維持されます。
サービス初期化をカスタマイズするには、スクリプトを/etc/init.dに追加し、/etc/rcディレクトリ内のスクリプトへのシンボリック・リンクを作成します(リンクの名前は、N.dinitが各実行レベルNでサービスを停止するか開始するかに応じて、KまたはSで始めます)。
または、コマンドを/etc/rc.localスクリプトに追加して、サービスを開始したり、デバイスを初期化することもできます。
SysV initスクリプトの記述方法の詳細は、/usr/share/doc/initscripts*/sysvinitfilesを参照してください。

