このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。
物理ボリュームのボリューム・グループを作成した後は、そのボリューム・グループで使用可能な記憶域から論理ボリュームを作成できます。
論理ボリュームを作成するには、lvcreateコマンドを使用します。
#lvcreate[options]--sizesize--namelogical_volumevolume_group
この例では、2GBのサイズの論理ボリュームmylvをボリューム・グループmyvgに作成します。
# lvcreate -v --size 2g --name mylv myvg
Setting logging type to disk
Finding volume group “myvg”
Archiving volume group “myvg” metadata (seqno 1).
Creating logical volume mylv
Create volume group backup “/etc/lvm/backup/myvg” (seqno 2).
...
lvcreateでは、デバイス・マッパーを使用して論理ボリュームごとにブロック・デバイス・ファイル・エントリを/devに作成し、udevを使用して/dev/mapperおよび/dev/volume_groupからこのデバイス・ファイルへのシンボリック・リンクを設定します。 たとえば、ボリューム・グループmyvgの論理グループmylvに相当するデバイスは/dev/dm-3で、これが/dev/mapper/myvolg-myvolおよび/dev/myvolg/myvolによってシンボリック・リンクされます。
/dev/mapperまたは/dev/volume_groupのデバイスを常に使用してください。 これらの名前は永続的で、ブート・プロセスの初期にデバイス・マッパーによって自動的に作成されます。 /dev/dm-*デバイスの永続性は、再起動後は保証されません。
作成した論理ボリュームは、物理ストレージ・デバイスと同じ方法で構成および使用できます。 たとえば、ファイル・システム、スワップ・パーティション、自動ストレージ管理(ASM)ディスクまたはRAWデバイスとして論理ボリュームを構成できます。
次のようにlvcreateを使用して、既存の論理ボリューム(ボリューム・グループmyvgのmylvなど)のスナップショットを作成することも可能です。
# lvcreate --size 500m --snapshot --name mylv-snapshot myvg/mylv
Logical volume “mylv-snapshot” created
スナップショットのコンテンツは、マウントして元のボリュームとは別の内容に変更したり、スナップショット取得時の元のボリュームの状態を示した記録として保存したりできます。 スナップショットの使用領域は、期間内にボリュームのコンテンツがどの程度相違するかによって異なりますが、通常は元のボリュームよりも少なくなります。 この例では、スナップショットに必要な領域が元のボリュームのわずか1/4であることを前提としています。 lvsコマンドからの出力のSnap%列に表示された値を使用して、スナップショットに割り当てられているデータの容量を確認できます。 Snap%の値が100%に近いと、スナップショットの記憶域が不足していることを示すので、lvresizeを使用して領域を拡張します。 または、スナップショットのサイズを小さくして記憶域領域を節約することも可能です。 スナップショットを元のボリュームとマージするには、--mergeオプションを指定してlvconvertコマンドを使用します。
論理ボリュームに関する情報を表示するには、lvdisplay、lvsおよびlvscanコマンドを使用します。
ボリューム・グループから論理ボリュームを削除するには、lvremoveコマンドを使用します。
#lvremovevolume_group/logical_volume
ボリューム・グループと論理ボリュームの両方の名前を指定する必要があります。
論理ボリュームの管理に使用可能なその他のコマンドには、lvchange、lvconvert、lvmdiskscan、lvmsadc、lvmsar、lvrenameおよびlvresizeがあります。
詳細は、lvm(8)、lvcreate(8)およびLVMのその他のマニュアル・ページを参照してください。

