このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。
ゾーン・ファイルのリソース・レコードには次のフィールドが格納され、レコード・タイプによってはその一部はオプションです。
- 名前
ドメイン名またはIPアドレス。
- TTL (有効期間)
ネーム・サーバーが、より新しいレコードが使用可能かどうかをチェックせずにレコードをキャッシュする最大時間。
- クラス
インターネットの場合は常に
INです。- タイプ
レコードのタイプ。次に例を示します。
-
A(アドレス) ホストに相当するIPv4アドレス。
-
AAAA(address) ホストに相当するIPv6アドレス。
-
CNAME(正規名) ホスト名に相当する別名。
-
MX(メール交換) ドメインに対応する電子メールの宛先。
NS(ネーム・サーバー)ドメインのオーソリタティブ・ネーム・サーバーの完全修飾ドメイン名。
-
PTR(ポインタ) 名前参照(逆引き名前解決)に対応するためのIPアドレスに相当するホスト名。
-
SOA(オーソリティ開始) ゾーンに関するオーソリタティブ情報(マスター・ネーム・サーバー、ドメイン管理者の電子メール・アドレス、ドメインのシリアル番号など)。
SOAレコードの後に続く、次のSOAレコードまでのすべてのレコードは、定義するゾーンに関係します。
-
- データ
AレコードのIPアドレスやCNAMEまたはPTRレコードのホスト名など、レコードに保存される情報。
次の例は、/var/named/master-dataなどの典型的なゾーン・ファイルの内容を示しています。
$TTL 86400 ; 1 day
@ IN SOA dns.us.mydom.com. root.us.mydom.com. (
57 ; serial
28800 ; refresh (8 hours)
7200 ; retry (2 hours)
2419200 ; expire (4 weeks)
86400 ; minimum (1 day)
)
IN NS dns.us.mydom.com.
dns IN A 192.168.2.1
us.mydom.com IN A 192.168.2.1
svr01 IN A 192.168.2.2
www IN CNAME svr01
host01 IN A 192.168.2.101
host02 IN A 192.168.2.102
host03 IN A 192.168.2.103
...
セミコロン(;)の後ろは、行のコメントです。
$TTLディレクティブには、ゾーンの全リソース・レコードのデフォルトの有効期間値を定義します。 各リソース・レコードには、グローバル設定をオーバーライドする独自の有効期間値を定義できます。
SOAレコードは必須で、次の情報が含まれます。
-
us.mydom.com ドメインの名前。
-
dns.us.mydom.com. ネーム・サーバーの完全修飾ドメイン名で、ルート・ドメインの後のピリオド(
.)も指定します。-
root.us.mydom.com. ドメイン管理者の電子メール・アドレス。
-
serial カウンタの増分時に、ゾーン・ファイルをリロードするように
namedに伝達します。-
リフレッシュ プライマリ・ネーム・サーバーが、データベースをリフレッシュする必要があることをバックアップ・ネーム・サーバーに通知するまでの時間。
-
retry リフレッシュが失敗した場合、バックアップ・ネーム・サーバーが別のリフレッシュを試みるまで待機する時間。
-
expire バックアップ・ネーム・サーバーがリフレッシュを完了する必要がある最大経過時間。この時間を過ぎると、ゾーン・レコードは権限があるとみなされず、問合せへの応答が停止します。
-
minimum 他のサーバーがこのゾーンから取得した情報をキャッシュする最小時間。
NSレコードは、ドメインのオーソリタティブ・ネーム・サーバーを宣言します。
各Aレコードには、ドメインのホスト名に相当するIPアドレスを指定します。
CNAMEレコードは、svr01の別名wwwを作成します。
詳細は、/usr/share/doc/bind-のBINDドキュメントを参照してください。
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