このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。

機械翻訳について

10.2.7 memoryのパラメータ

次のmemoryのパラメータが定義されています。

memory.failcnt

cgroupが使用するメモリーの量がmemory.limit_in_bytesに到達した回数を指定します。

memory.force_empty

cgroupにタスクが存在しない場合、値を0に設定すると、cgroupのタスクによって使用されていたメモリーからすべてのページが削除されます。 この方法でパラメータを設定すると、子のcgroupを削除したときに親のcgroupに無効なページ・キャッシュが割り当てられるのを避けることができます。

memory.limit_in_bytes

ファイル・キャッシュを含むユーザー・メモリーに許容する最大使用量を指定します。 デフォルトの単位はバイトですが、kまたはK (KB)、mまたはM (MB)、gまたはG (GB)という接尾辞を指定することもできます。 値-1では、制限が解除されます。

メモリー不足エラーを回避するには、memory.limit_in_bytesの値をmemory.memsw.limit_in_bytesより小さく設定し、memory.memsw.limit_in_bytesを使用可能なスワップ領域の量より小さく設定します。

memory.max_usage_in_bytes

cgroupのタスクによって使用されるユーザー・メモリーの最大量をバイト単位でレポートします。

memory.memsw.failcnt

cgroupが使用するメモリーおよびスワップ領域の量がmemory.memsw.limit_in_bytesに到達した回数を指定します。

memory.memsw.limit_in_bytes

ユーザー・メモリーとスワップ領域に許容する最大使用量を指定します。 デフォルトの単位はバイトですが、kまたはK (KB)、mまたはM (MB)、gまたはG (GB)という接尾辞を指定することもできます。 値-1では、制限が解除されます。

memory.memsw.max_usage_in_bytes

cgroupのタスクによって使用されるユーザー・メモリーおよびスワップ領域の最大量をバイト単位でレポートします。

memory.memsw.usage_in_bytes

cgroupのタスクによって使用されるメモリーおよびスワップ領域の合計サイズをバイト単位でレポートします。

memory.move_charge_at_immigrate

cgroup間でタスクを移行する場合にタスクのチャージを移動するかどうかを指定します。 次の値を指定できます。

設定

説明

0

タスク・チャージの移動を無効にします。

1

タスクによって排他的に所有される使用中またはスワップ・アウトされた匿名ページのチャージを移動します。

2

タスクによってマップされたメモリーであるファイル・ページのチャージを移動します。

3

1と2を両方指定することと同じです。

memory.numa_stat

メモリー・ノード(N0、N1、...)ごとのNUMAメモリーの使用量を次の統計とともにバイト単位でレポートします。

統計

説明

anon

匿名およびスワップ・キャッシュのバイト単位のサイズ。

file

ファイル支援型メモリーのバイト単位のサイズ。

total

anonfileおよびunevictableの値の合計。

unevictable

再利用不可能なメモリーのバイト単位のサイズ。

memory.oom_control

メモリー不足(OOM)通知制御機能の値を表示します。

設定

説明

oom_kill_disable

OOMキラーを有効(0)にするか無効(1)にするか。

under_oom

タスクを停止できるようにcgroupをOOMで制御するか(1)、OOMで制御しないか(0)。

memory.soft_limit_in_bytes

ファイル・キャッシュを含むユーザー・メモリーのソフトな上限を指定します。 デフォルトの単位はバイトですが、kまたはK (KB)、mまたはM (MB)、gまたはG (GB)という接尾辞を指定することもできます。 値-1では、制限が解除されます。

ソフト制限は、常にハード制限によって優先されるため、memory.limit_in_bytesのハード制限値より小さくする必要があります。

memory.stat

次のメモリー統計をレポートします。

統計

説明

active_anon

アクティブな最低使用頻度(LRU)リストにある匿名およびスワップ・キャッシュのバイト単位のサイズ(tmpfsを含む)。

active_file

アクティブなLRUリストにあるファイル支援型メモリーのバイト単位のサイズ。

cache

ページ・キャッシュのバイト単位のサイズ(tmpfsを含む)。

hierarchical_memory_limit

cgroup階層のメモリー制限のバイト単位のサイズ。

hierarchical_memsw_limit

cgroup階層のメモリーおよびスワップ制限のバイト単位のサイズ。

inactive_anon

アクティブではないLRUリストにある匿名およびスワップ・キャッシュのバイト単位のサイズ(tmpfsを含む)。

inactive_file

アクティブではないLRUリストにあるファイル支援型メモリーのバイト単位のサイズ。

mapped_file

メモリーにマップされたファイルのバイト単位のサイズ(tmpfsを含む)。

pgfault

カーネルがプロセスの仮想アドレス空間で使用するために物理メモリーを割り当てて初期化する必要のあるページ・フォルトの数。

pgmajfault

カーネルが割当てと初期化の前に物理メモリーをアクティブに解放する必要のあるメジャー・ページ・フォルトの数。

pgpgin

ページインされたメモリー・ページの数。

pgpgout

ページアウトされたメモリー・ページの数。

rss

匿名およびスワップ・キャッシュのバイト単位のサイズ(tmpfsを含まない)。 実際の常駐セット・サイズは、rssmapped_fileの合計によって取得されます。

swap

使用されているスワップ領域のバイト単位のサイズ。

total_*

cgroupとそのすべての子の追加統計の値。

unevictable

再利用不可能なメモリーのバイト単位のサイズ。

memory.swappiness

カーネルがページ・キャッシュからページを再利用せずにcgroupのプロセスによって使用されるメモリー・ページをスワップ・アウトするためのバイアス値を指定します。 デフォルト値の60より小さい値では、スワップ・アウト用のカーネルのプリファレンスが減少します。 60より大きい値では、スワップ・アウト用のプリファレンスが増加します。 100より大きい値では、cgroupのタスクのアドレス空間内に含まれるページをシステムでスワップ・アウトできます。

memory.usage_in_bytes

cgroupのすべてのタスクによって使用されるメモリーの合計サイズをバイト単位でレポートします。

memory.use_hierarchy

カーネルでcgroupの階層からメモリーを再利用するかどうかを指定します。 デフォルト値の0では、メモリーは階層内の他のタスクから再利用されません。 値1では、メモリーは階層内の他のタスクから再利用されます。