このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
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7.3 anacronジョブの構成

システムanacronジョブは/etc/anacrontabで定義され、その中に、ジョブが実行される環境のSHELLPATHMAILTORANDOM_DELAYおよびSTART_HOURS_RANGE変数に対する定義が含まれ、その後にジョブ定義自体が続きます。 コメント行は#の文字で始まります。

RANDOM_DELAYは、anacronによってジョブに対するdelayパラメータに追加されるランダム時間の最大分数です。 デフォルトの最小遅延は6分です。 ランダム・オフセットは、多数のジョブの同時実行が原因のanacronによるシステムのオーバーロードを回避することが目的です。

START_HOURS_RANGEは、スケジュールされたジョブをanacronで実行できる1日の中の時間範囲です。

ジョブ定義は次の形式で指定します。

period  delay  job-id  command

各フィールドは次のとおりです。

period

日数、あるいは日、週または月ごとに1回の場合は@daily@weeklyまたは@monthlyで指定されるジョブ実行の頻度。

delay

ジョブの実行前に待機する分数。

job-id

ログ・ファイルにおけるジョブの一意名。

command

実行するシェル・スクリプトまたはコマンド。

次のエントリは、デフォルトの/etc/anacrontabファイルからの抜粋です。

SHELL=/bin/sh
PATH=/sbin:/bin:/usr/sbin:/usr/bin
MAILTO=root
# the maximal random delay added to the base delay of the jobs
RANDOM_DELAY=45
# the jobs will be started during the following hours only
START_HOURS_RANGE=3-22

#period in days  delay in minutes  job-identifier   command
1                5	             cron.daily       nice run-parts /etc/cron.daily
7                25	            cron.weekly      nice run-parts /etc/cron.weekly
@monthly         45	            cron.monthly     nice run-parts /etc/cron.monthly

デフォルトでは、anacronによって03:00から22:00の間にジョブが実行され、11分から50分の間でジョブがランダムに遅延されます。 /etc/cron.dailyのジョブ・スクリプトは、システムが実行中の場合は、毎日03:11から03:50の間の任意の時間に、またはシステムのブート後で時間が22:00になる前の任意の時間に実行されます。 run-partsスクリプトでは、その引数で指定されたディレクトリ内の各プログラムが順番に実行されます。

/etc/cron.weeklyのスクリプトは、週に1回、31分から70分の間の遅延オフセットで実行されます。

/etc/cron.monthlyのスクリプトは、週に1回、51分から90分の間の遅延オフセットで実行されます。

詳細は、anacron(8)およびanacrontab(5)の各マニュアル・ページを参照してください。