このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。

機械翻訳について

19.2 ファイル・システムのマウント

ファイル・システムの内容にアクセスするには、ファイル・システムのブロック・デバイスをディレクトリ階層のマウント・ポイントにアタッチする必要があります。 マウント・ポイントとして使用するディレクトリを作成するには、次の例のようにmkdirコマンドを使用できます。

# mkdir /var/projects

既存のディレクトリをマウント・ポイントとして使用できますが、上に重ねられたファイル・システムをアンマウントするまで、その内容は表示されません。

mountコマンドは、ファイル・システムが格納されたデバイスをマウント・ポイントにアタッチします。

# mount [options] device mount_point

デバイスは、名前、UUIDまたはラベルで指定できます。 たとえば、次のコマンドはブロック・デバイス/dev/sdb1のファイル・システムをマウントする同等の方法です。

# mount /dev/sdb1 /var/projects
# mount UUID="ad8113d7-b279-4da8-b6e4-cfba045f66ff" /var/projects
# mount LABEL="Projects" /var/projects

次の例のように、mountに引数を指定しないと、現在マウントされているすべてのファイル・システムが表示されます。

# mount
/dev/mapper/vg_host01-lv_root on / type ext4 (rw)
...

この例では、LVM論理ボリューム/dev/mapper/vg_host01-lv_root/にマウントされています。 ファイル・システム・タイプはext4で、読取り/書込み両用としてマウントされています。 (マウントされたファイル・システムに関する情報は、コマンドcat /proc/mountsを使用して表示することもできます。)

dfコマンドでは、次の例のように、マウントされたファイル・システムの残りの領域に関する情報が表示されます。

# df -h
Filesystem                     Size  Used Avail Use% Mounted on
/dev/mapper/vg_host01-lv_root  36G   12G   22G  36% /
...

mountコマンドに-B (バインド)オプションを使用して、複数のマウント・ポイントにブロック・デバイスをアタッチできます。 完全なファイル・システムではない、ある場所のディレクトリ階層の一部を再マウントすることもできます。 たとえば、次のコマンドは/var/projects/project1/mntにマウントします。

# mount -B /var/projects/project1 /mnt

各ディレクトリ階層は、他のミラーとして機能します。 同じファイルはどちらの場所でもアクセスできますが、サブマウントはレプリケートされません。 これらのミラーではデータ冗長性は提供されません。

次の例のように、ファイルを別のファイルに重ねてマウントすることもできます。

# touch /mnt/foo
# mount -B /etc/hosts /mnt/foo

この例では、/etc/hosts/mnt/fooは同じファイルを表します。 マウント・ポイントとして機能する既存のファイルは、重ねられたファイルをアンマウントするまでアクセスできません。

-Bオプションは、ディレクトリ階層の下位にサブマウントを再帰的にアタッチしません。 ミラーにサブマウントを挿入するには、かわりに-R (再帰バインド)オプションを使用します。

-Bまたは-Rを使用すると、ファイル・システムのmountのオプションは、元のマウント・ポイントのオプションと同じように残ります。 mountのオプションを変更するには、次の例のように個別のremountコマンドを使用します。

# mount -o remount,ro /mnt/foo

マウント・ポイントの下のサブマウントを共有、プライベートまたはスレーブとしてマークできます。

mount --make-shared mount_point

指定のマウント・ポイントの下位でのマウントまたはアンマウントは、作成したあらゆるミラーに伝播され、他のミラーに適用したマウントまたはアンマウントの変更も、このマウント階層に反映されます。

mount --make-private mount_point

指定のマウント・ポイントの下位でのマウントまたはアンマウントは、他のミラーには伝播されず、他のミラーに適用したマウントまたはアンマウントの変更も、このマウント階層には反映されません。

mount --make-slave mount_point

指定のマウント・ポイントの下位でのマウントまたはアンマウントは、他のミラーには伝播されませんが、他のミラーに適用したマウントまたはアンマウントの変更は、このマウント階層に反映されます。

-Bまたは-Rオプションの使用によるマウントのミラーリングを回避するには、そのマウント・ポイントをバインド不可(unbindable)にマークします。

# mount --make-unbindable mount_point

マウントされたファイル・システム、ディレクトリ階層またはファイルをマウント・ポイント間で移動するには、次の例のように-Mオプションを使用します。

# touch /mnt/foo
# mount -M /mnt/foo /mnt/bar

ファイル・システムをアンマウントするには、次の例のようにumountコマンドを使用します。

# umount /var/projects

別の方法として、単一のマウント・ポイントにのみマウントされている場合は、ブロック・デバイスを指定できます。

詳細は、mount(8)およびumount(8)の各マニュアル・ページを参照してください。