このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
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23.4.10.2 自動マウント・マップを使用するためのLDAPクライアントの構成

LDAPのauto.homeに自動マウント・マップを構成済の場合は、ユーザーのログイン時にユーザーのホーム・ディレクトリをマウントするようにLDAPクライアントを構成できます。

ユーザーのホーム・ディレクトリを自動マウントするようにLDAPクライアントを構成するには:

  1. autofsパッケージをインストールします。

    # yum install autofs 
  2. auto.homeマップが使用可能であることを確認します。

    # ldapsearch -LLL -x -b "dc=mydom,dc=com" nisMapName=auto.home
    dn: nisMapName=auto.home,dc=mydom,dc=com
    objectClass: top
    objectClass: nisMap
    nisMapName: auto.home
    
    dn: cn=*,nisMapName=auto.home,dc=mydom,dc=com
    objectClass: nisObject
    cn: *
    nisMapEntry: -rw,sync nfssvr.mydom.com:/nethome/&
    nisMapName: auto.home

    この例では、マップが使用可能です。 このマップを使用可能にする方法の詳細は、第23.4.6項「LDAPへの自動マウント・マップの追加」を参照してください。

  3. auto.homeマップが使用可能な場合は、/etc/auto.masterを編集して、次の例のようにLDAPのauto.homeマップを検出できる場所をautofsに通知するエントリを作成します。

    /nethome    ldap:nisMapName=auto.home,dc=mydom,dc=com

    LDAP over SSLを使用する場合は、ldap:のかわりにldaps:を指定します。

  4. 次の例のように、/etc/autofs_ldap_auth.confを編集して、LDAPでのautofsの設定を構成します。

    <autofs_ldap_sasl_conf
         usetls="yes"
         tlsrequired="no"
         authrequired="autodetect"
         authtype="GSSAPI"
         clientprinc="host/ldapclient.mydom.com@MYDOM.COM" 
         />

    この例では、LDAPサーバーのKerberos認証で接続にTLSが使用されていると仮定します。 クライアント・システムのプリンシパルがKerberosデータベースに存在する必要があります。 これを検証するには、klist -kコマンドを使用します。 クライアントのプリンシパルが存在しない場合は、kadminを使用してプリンシパルを追加します。

  5. Kerberos認証を使用する場合は、次の例のようにkadminを使用して、LDAPサービスのプリンシパルをLDAPサーバーに追加します。

    # kadmin -q "addprinc ldap/ldap.mydom.com@MYDOM.COM
  6. autofsサービスを再起動し、システムの再起動後にサービスが開始するように構成します。

    # service autofs restart
    # chkconfig autofs on

    autofsサービスによって、ディレクトリ/nethomeが作成されます。 ユーザーがログインすると、自動マウンタが/nethomeの下にあるユーザーのホーム・ディレクトリをマウントします。

    ユーザーのファイルの所有者およびグループが匿名ユーザーまたはグループ(nobodynogroup)として予期せずにリストされ、all_squashがマウント・オプションとして指定されていない場合は、NFSサーバーの/etc/idmapd.confにあるDomain設定がDNSドメイン名に設定されていることを確認してください。 このファイルを変更した場合は、NFSサーバーのNFSサービスを再起動します。

詳細は、auto.master(5)およびautofs_ldap_auth.conf(5)の各マニュアル・ページを参照してください。