このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。

機械翻訳について

17.9 セッションの永続性とファイアウォール・マークのためのKeepalivedの構成

多くのWebベース・アプリケーションでは、同じWebサーバーが永続的にユーザー・セッションを提供する必要があります。

Keepalivedでロード・バランサが永続性を使用できるようにすると、前の接続からタイムアウト期間(persistence_timeout)が経過していなければ、クライアントは同じサーバーに接続します。

Keepalivedが異なるポート(HTTP (80)やHTTPS (443)など)上のクライアント接続を同じサーバーに転送するようにセッション・アクセスを制御するには、次の例のように、ファイアウォール・マークを使用することもできます。

# iptables -t mangle -A PREROUTING -d virtual_IP_addr/32 -p tcp \
  -m multiport --dports 80,443 -j MARK --set-mark 123
# service iptables save

これらのコマンドによって、ポート80または443上の指定された仮想IPアドレスを宛先とするパケットにファイアウォール・マーク値123が設定されます。

また、次の例のように、宛先の仮想IPアドレスとポートではなく、仮想サーバー上でファイアウォール・マーク(fwmark)値を設定することにより、ファイアウォール・マーク値をKeepalivedに対して宣言する必要もあります。

virtual_server fwmark 123 {
   ...
}

この構成では、Keepalivedは、宛先の仮想IPアドレスとポートではなく、ファイアウォール・マーク値に基づいてパケットをルーティングします。 ファイアウォール・マークをセッションの永続性と組み合せて使用すると、1つのクライアント・セッションで使用されるすべてのポートが同じサーバーによって処理されるように設定できます。