このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。
Postfixは、Oracle LinuxのデフォルトMTAとして構成されます。 PostfixにはSendmailのような多くの機能はありませんが、PostfixはSendmailよりも管理しやすく、その機能はほとんどのインストールの要件を十分に満たします。 Sendmailに固有のアドレス再書込みルールまたはメール・フィルタ(milter)を使用する場合は、Sendmailのみを使用する必要があります。 ほとんどのメール・フィルタはPostfixで適切に機能します。 Sendmailを使用する場合は、ネットワーク・ポートの使用で競合が発生しないようにPostfixを無効にするかアンインストールします。
Postfixはモジュラー設計で、マスター・デーモンと複数の小さいプロセスで構成されます。 Postfixの構成ファイルは/etc/postfix
ディレクトリに配置され、次のものが含まれます。
-
access
Postfixへの接続を許可するホストを指定します。
-
main.cf
Postfixのグローバル構成オプションを格納します。
-
master.cf
Postfixマスター・デーモンおよびPostfixの他のプロセスが、電子メールを配信する際にどのように相互作用するかを指定します。
-
transport
宛先電子メール・アドレスとリレー・ホスト間のマッピングを指定します。
デフォルトでは、Postfixは、ローカル・ホスト以外のシステムからのネットワーク接続を受け入れません。 他のホストのメール配信を有効にするには、/etc/postfix/main.cf
を編集して、そのドメイン、ホスト名およびネットワーク情報を構成します。
構成の変更が終了した後は、Postfixサービスを再起動します。
# service postfix restart
詳細は、postfix(1)
およびPostfixの他のマニュアル・ページ、第16.5項「電子メールの転送」、/usr/share/doc/postfix-
およびhttp://www.postfix.org/documentation.htmlを参照してください。
version